iOS17の新機能・対応機種・不具合についてまとめました。
2023年9月19日にリリースされたiOS17は、新型iPhone発売に合わせたメジャーアップデートです。
新機能や対応機種が注目されていますが、メジャーアップデートにつきものである不具合報告も気になるところです。
そこで本記事では、12月にリリースされた最新iOS17.2.1の情報を含む、新機能・対応機種・不具合報告をまとめ、アップデートするべきかどうか解説します。
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目次
iOS17の新機能
iOS17でリリースされる注目の新機能について解説します。
最新機種でなくとも、iOS17にアップデートしたiPhoneはこれらの新機能が自動で実装されます。
スタンバイモード
iOS17の新機能1つめは、スタンバイモードの追加です。
スタンバイモードとは、充電中のiPhoneを横向きにすると、時計表示や写真などにディスプレイを変化させてくれる機能です。
さらに、スタンバイモードのままSiriに問いかけるというような、スマートスピーカー的な使い方も可能になります。
スタンバイモードを使えば、バッテリー充電中であってもiPhoneを置時計やデジタルフォトフレーム代わりに活用できます。
ただしスタンバイモードが使えるのは、iPhone14・15のPro/ProMaxに限ります。
NameDrop(連絡先交換)
iOS17の新機能2つめは、AirDropの強化に加えた機能「NameDrop」です。
NameDropとは、連絡先交換をより簡単にする機能で、Apple製品同士を近づけるだけでAirDropのように電話番号やアドレスなどの連絡先を送りあえます。
これにより、iPhoneを持つユーザー同士の連絡先交換はよりスムーズになるので、特にビジネスシーンなどでは便利に使えそうです。
iOS17ではAirDrop自体の機能もグレードアップしており、同じくiPhone同士を近づけるだけで写真や動画もシェアできるようになります。
たまたま近くにいたユーザーとの予期せぬデータ交換を防ぐために、AirDropが勝手に情報を共有しないような設定も可能ですから、用途に応じて使いこなすと良いでしょう。
日記記録アプリ「ジャーナル」
iOS17の新機能3つめは、日記記録アプリの「ジャーナル」です。
Appleの新アプリ「ジャーナル」は日記を習慣化するための記録機能を備えています。
iPhoneに備わっている学習機能を活用したアプリで、撮影したフォトや訪れた場所の位置情報などのデータから、日記にすべき事柄を提案してくれます。
その日の行動を自分の代わりにふり返ってまとめてくれるので、これまで日記が続かなかった人でも習慣化しやすくなるでしょう。
電話アプリ「連絡先ポスター」
iOS17の新機能4つめは、電話アプリに搭載された連絡先ポスターです。
これまで、iPhoneで電話を受けるときは相手の名前や電話番号が表示されているだけでしたが、連絡先ポスター機能をONにすると、着信画面のカスタマイズが可能です。
ポスターのように写真やイラストを設定して管理できるため、自分がかけた通話が相手にとって認識しやすくなります。
さらに、アメリカをはじめ一部の国でのみ提供される「LIVE留守電機能」もiOS17の新機能として注目されていますが、日本での実装時期は不明です。
メッセージアプリの改良
iOS17の新機能5つめは、メッセージアプリのさまざまな改良です。
ステッカーという新機能を使って、LINEのように自分のオリジナルスタンプを作成し、やり取りに貼り付けて楽しめるようになりました。
また「到着確認」は、設定した目的地に到着したとき、または到着できなかった場合に、家族などの連絡先に情報が届く新機能です。
これを活用すれば、子供や高齢者の見守りなどに使えるため、予定通りに自宅に帰れたかどうかの確認などにも使えます。
さらに、受け取ったメッセージのふきだしを右にスワイプするだけで返信できるショートカット機能も備わり、使い勝手が良くなりました。
FaceTimeとAppleTVの連携
iOS17の新機能6つめは、FaceTimeとAppleTVの連携です。
FaceTimeとAppleTVを連携させることで、テレビの大画面を活用してビデオ通話できるようになります。
さらに、iOS17からはFaceTimeでビデオメッセージが残せるようになりました。
音声メッセージも送れるので、相手が連絡に出ないときにも用件を残すことが可能です。
オフラインマップ
iOS17の新機能7つめは、オフラインマップです。
オフラインマップは、ネットに繋がっていない環境でも、地図を確認できるようになる機能です。
ただし、オフラインでマップを使うためには、あらかじめ地図データをダウンロードしておかなければなりません。
ストレージの空き容量に余裕を持って使う必要はあるものの、旅行先などで活躍するので、ぜひ試してみてください。
その他
iOS17の新機能としては、その他にもインタラクティブウィジェットなど、UIを最適化する仕様が追加されています。
今までのウィジェット画面では、情報確認しかできませんでしたが、iOS17からは直接ウィジェットエリアから操作できるものが増えました。
さらに、「画像を調べる」機能がアップグレードされ、写真からレシピを探したり、外観からマップ情報を得たりと、より多彩な調べものが可能になっています。
日本語の手書きキーボードにも対応可能となったため、より日本人にとって使いやすい端末になりました。
このように、iOS17には多くの便利な新機能が搭載されていますので、ぜひアップデートしてフル活用してみてください。
iOS17の対応機種一覧
iOS17の対応機種は以下のとおりです。
- iPhone 15
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone SE(第2世代)
なお、iOS17からアップデートの非対応機種になったのは、以下の3モデルです。
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
Appleではリリース以降約5年のアップデートが慣例となっていますから、2017年に発売されたこれらの機種はサポート外となります。
ただし、セキュリティアップデートに関しては、以降も数年間受けられるため、非対応機種がすぐに使えなくなるわけではありません。
iOS17不具合の最新情報!アップデートするべきか?
iOS17の不具合報告について、最新情報をまとめ、アップデートするべきかまとめました。
アップデート後には何かしらの不具合が起こりやすいものですが、初回リリースから数ヶ月経過した現在、いくつかの事象はすでに修正が反映されている模様です。
また、iOS17に関する不具合のうち、iPhoneがただの置物化するというような重大インシデントは今のところ確認されていません。
そのため、iOS17に更新しても、iPhoneの使い勝手にさほど大きな支障は出ないという見解です。
最新版は、12月19日に公開された「iOS 17.2.1」が直近の更新であり、バッテリー急速消耗の不具合に対処しています。
少なくとも、iOS17以降バッテリーの過剰な消耗に悩まされているユーザーは、更新する価値ありと言えるでしょう。
以下、iOS 17のリリース後に寄せられた不具合報告の中で、多く見られた事象です。
- iPhone本体の発熱
- バッテリーの急速消耗
- 特定車種でのワイヤレス充電不可
- QRコードの読みとりトラブル
- アプリの動作不良
- スタンバイ機能が使えない
- ネットが圏外になる・つながりにくい
- アップデートが完了しない・中断
- アプリの通知音が変わる
- 顔認証できない
- ウィジェットのエラー
このうち、iOS17.2.1までに解消されている事象も多く、今後もアップデートの度に改善される項目は増えていくと予想されます。
もし直近、不具合が発生して困っている場合は、次項で紹介するトラブルシューティングも試してみてください。
iOS17の不具合に対するトラブルシューティング
iOS17の不具合に対するトラブルシューティングを紹介します。
前項で紹介したメジャーな不具合に対して、アップデートによる改善や自分でもできる対処法などをまとめました。
iPhone本体の発熱
iPhone本体の発熱に関する不具合は、iOS17の初回リリース後に公開されたアップデートにて対処されました。
iOS17がまだ初回インストールされたままである場合は、バージョンアップしてみてください。
また、更新したあと48時間を過ぎると、内部処理が完了してデバイスが熱を持ちにくくなるため、2日程度は様子をみてみましょう。
バッテリーの急速消耗
最新バージョン「iOS 17.2.1」において、バッテリー急速消耗の不具合に対処しています。
旧バージョンを使っている場合は、アップデートしてみてください。
さらにバッテリーの最大容量を確認し、80%未満ならば、そもそも電池の減りが早い状態に劣化している可能性があります。
このとき、バッテリー充電の最適化をONにする・バックグラウンド更新をOFFにするなどの対処を行ったうえで、早めに電池を交換することも検討しましょう。
特定車種でのワイヤレス充電不可
特定車種でのワイヤレス充電不可という不具合に対しては、「iOS 17.2」によって12月に改善されました。
アップデートが済んでいない場合は、最新版に更新してみてください。
QRコードの読みとりトラブル
QRコードの読みとりエラーによる決済トラブルという不具合に対しては、「iOS 17.2」によって12月に対処されています。
まだ更新していない場合は、最新版にバージョンアップしてみてください。
アプリの動作不良
アプリが固まったり、開かなかったり、正常に動作しないという不具合が起こった場合は、アプリそのものが最新版iOSに非対応である可能性が考えられます。
アプリを最新版に更新して、再度試してみてください。
また、本体・アプリともに動作環境が整っているにもかかわらず、動作不良が続くならば、アプリの削除・再インストールによって改善される可能性もあります。
スタンバイ機能が使えない
スタンバイ機能は、iPhone14・15の上位モデル(常時点灯機能がある機種)に限られます。
そのため、その他機種であれば不具合ではなく、そもそもスタンバイは使えません。
対象機種であるのにうまく動作しない場合は、画面設定でスタンバイを「常にON」にしたり、画面の向きのロックを解除したりして、再度試してみてください。
ネットが圏外になる・つながりにくい
ネット接続が不安定な場合は、Wi-Fiのオンオフを試すか、自宅のルーター本体の電源オンオフを試してみてください。
モバイルデータ通信が不安定なときは、iPhoneの機内モードをオンオフしてみると、再度電波を掴みなおしてくれることがあります。
また、iPhoneの電源を一旦切り、少し時間を置いてから再度点けてみるのも有効です。
アップデートが完了しない・中断
iOSアップデートが完了しない、または中断してしまう不具合は、本体ストレージの不足が原因として考えられます。
不要なデータを削除し、空きストレージを十分に確保してから更新してみてください。
また、Wi-Fi接続のネットワークが弱いために、アップデートに時間がかかったり、中断したりする事もあります。
障害物がないか、場所を変更するなどして、電波状況の良い環境でリトライしてみてください。
アプリの通知音が変わる
アプリの通知音が変わるという不具合に対しては、iOS17.2で対処法が出ています。
iOS17では、デフォルトの通知音がトライトーンからリバウンドに変更されたため、多くのユーザーが仕様変更に戸惑うことになりました。
この意見を受けて、iOS17.2への更新からは通知音を好きなサウンドに変更できるようになりました。
設定から「サウンドと触覚」に進み、デフォルトの通知音を好きなものに修正すればOKです。
顔認証できない
顔認証(FaceID)が使えなくなったという不具合も一部みられましたが、よくあるケースとしては、iPhoneを再起動すると直ることが多いです。
また、iOS17の問題ではなく、インカメラの拭き取りなど単純なケアで解消されることもあります。
それでも何度も失敗してしまう場合は、FaceIDを再登録することも有効でしょう。
ウィジェットのエラー
ウィジェットが使えない・表示されないといった不具合報告もされています。
この場合、まずはデバイスの再起動を試してみてください。
また、ウィジェットを削除して再設定すると、反映されることもあります。
さらに、天気アプリのウィジェット設定であれば、位置情報の利用許可設定などで改善されるケースもあります。
最後に、こちらで紹介したトラブルシューティングは最低限の対処法に過ぎません。
原則は次回の更新による改善を期待するしかないので、根本的な解決を求める場合は、新しいバージョンが出るのを待ちましょう。
iOS17の新機能・対応機種・不具合報告まとめ
本記事では、iOS17の新機能・対応機種・不具合報告をまとめ、アップデートするべきか解説しました。
iOS17の新機能としては、スタンバイ、NameDrop、ジャーナル、連絡先ポスター、到着確認やFaceTime機能の強化などが挙げられます。
対応機種はiPhoneXR以降のモデルで、非対応機種となったのはiPhone8・8Plus・Xです。
iOS17の不具合報告の多くは、初回以降のアップデートにおいて改善されており、その他の不具合についてもユーザー各自で対処可能なケースが多いです。
iOS17にアップデートするべきかと悩む場合は、今のところ操作性に大きく影響する不具合は報告されていないことを念頭に置いて、判断してみてはいかがでしょうか。
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