お子さまにスマートフォンを持たせることになったものの、安全な使い方について不安を感じていらっしゃる保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は私も、子供のスマートフォンデビューをきっかけに、安全対策について詳しく調べた経験があります。
今回は、スマホの具体的な設定方法や、実際に利用して効果的だった機能を中心にまとめました。
安心・安全なスマートフォン利用のためのペアレンタルコントロールについてご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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目次
ペアレンタルコントロールの基礎知識
まずは、ペアレンタルコントロールとは何か、なぜ必要なのかについて理解しましょう。
小学生のスマートフォン所持率は年々増加傾向にあります。
いずれは避けて通れないものになってくるでしょう。
子供のスマホ利用における具体的なリスク
子供のネットトラブルで最も多いのが、ゲームアプリなど課金関連のトラブルです。
子供に勝手にゲームの中で課金されてた😨
1万3千近く買ってる😱
もう本当最悪…— ゆっちゃん (@yuritakumix) April 30, 2020
次いで、SNSでの知らない人とのやり取りや、うっかり不適切なサイトへアクセスしてしまうトラブルなどが報告されています。
実際、私の知人のお子さんも、無料ゲームでうっかり数万円以上の課金をしてしまったことがありました。
自分の子供に置き換えてみると、ゾッとする金額ですよね。
これらのリスクは、適切な設定と見守りがあれば、かなりの部分を防ぐことができるので、ぜひ設定しておきたいものです。
主要なペアレンタルコントロールの種類と特徴
ペアレンタルコントロールには、大きく分けて3つの方法があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
OSレベルの標準機能
AndroidのFamily Linkやiphone「スクリーンタイム」などの標準機能は、基本無料で利用できる便利な選択肢です。
特にFamily Linkは、利用時間の制限や位置情報の確認、アプリのインストール制限など、必要な機能が一通り揃っています。
設定方法も直感的で、スマートフォンに不慣れな方でも30分程度で設定を完了できるでしょう。
さらに、Google Play ストアでのアプリ購入も管理できるため、予期せぬ課金を防ぐことができます。
iPhone(iOS)の場合も同様に、ペアレンタルコントロールにより課金などのトラブルを防ぐことができます。
サードパーティアプリの特徴と選び方
Google PlayストアやApp Storeで提供されている独立系のペアレンタルコントロールアプリも充実しています。
たとえばNortonは、高度なウェブ監視機能や詳細なレポート機能を備えています。
カスペルスキーは不適切なサイトを防いだり、ダウンロードの制限をかけたりといった管理が可能です。
これらのアプリは基本的に有料またはサブスクリプション形式です。
そのため、選ぶ際は必要な機能と料金のバランスを考慮することが大切です。
キャリアが提供するフィルタリングサービス
docomo、au、SoftBankなどの主要キャリアは、それぞれ独自のフィルタリングサービスを提供しています。
出会い系サイトなどの有害・不適切なサイトやアプリからお子さまを守るアプリです。あんしんフィルター for docomoアプリからインターネットを利用することで、Wi-Fi通信時も有害・不適切サイトからお子さまを守ることができます。
(引用元:ドコモ公式)
たとえばdocomoなど大手キャリアでは、それぞれ「あんしんフィルター」などのサービスを未成年向けに義務化しています。
また、MVNOであってもIIJmioなどでは、500円前後で有料のフィルタリングサービスを提供していますから、家計と相談しながら通信事業者を選ぶのも良いでしょう。
不適切なサイトへのアクセスブロックに加えて、Androidアプリの利用時間制限機能などもできますよ。
直接的なペアレンタルコントロールとは少々異なりますが、子供のスマホ利用を安全に行うという点では、こちらもチェックしておきたいポイントです。
具体的な設定手順と推奨設定
それでは、実際の設定手順について解説します。
ここではAndroidのFamily LinkやiPhoneのスクリーンタイムを例に、詳しく紹介していきますね。
Family Link初期設定の手順
Androidの場合、保護者のスマートフォンにGoogle Family Linkアプリをインストールしましょう。
子供のスマートフォンはAndroidである必要がありますが、保護者はiPhoneでもAndroidでもアプリさえ取得できれば問題ありません。
インストールが完了したら、子供のGoogleアカウントを作成します。
この時、生年月日は正確に入力することが重要です。
次に、子供のスマートフォンにもFamily Linkをインストールし、保護者のアカウントとペアリングを行います。
設定が完了すると、コンテンツフィルタリングやアプリの利用制限、利用時間の設定など、様々な管理機能が使えるようになります。
iPhoneでペアレンタルコントロールする手順
iPhoneのペアレンタルコントロールは、「設定」アプリから「スクリーンタイム」と「ファミリー共有」を組み合わせることで設定できます。
まず、「ファミリー共有」から子供のApple IDを追加し、「スクリーンタイム」で利用時間や制限を設定するといった具合です。
まだ持っていない場合は、お子様のAppleIDを作成してから設定しましょう。
具体的にできることは、アプリごとの利用時間制限、SNSやブラウザなど特定のアプリの使用制限、App Storeでのダウンロードや課金の制限、不適切なコンテンツのブロックなどです。
子供がアプリをダウンロードしたり課金したりする際に、保護者のiPhoneに承認リクエストが届くようになるため、不必要なトラブルを未然に防ぐことができますよ。
また、「探す」アプリと連携することで、子供の位置情報をリアルタイムで確認することもできます。
位置情報を家族と共有すると、家族の「探す」にあなたの位置情報が表示されます。ファミリーメンバーの位置情報が変わったときに、通知を受け取ることもできます。例えば、お子様が授業時間中に学校から出た場合などです。
(引用元:Appleサポート)
学校への到着時や帰宅時に通知を受け取ることもできるため安心ですね。
iPhoneの場合、これらの機能は基本無料で利用できるのもポイント。
標準搭載されている機能ですから、追加アプリのインストールは不要なのが嬉しいですね。
年齢に応じた推奨設定例
小学生低学年であれば、1日のスマートフォン利用時間は1~2時間程度に設定することをお勧めします。
使用可能な時間帯は、平日は放課後から夕食前まで、休日は午前10時から午後6時までといった具合に明確に区切るのが効果的です。
アプリのダウンロードは保護者の承認を必須とし、YouTubeは制限付きモードを有効にすることで、年齢に適さない動画を自動的にブロックできます。
特に就寝前の使用制限は重要で、就寝1時間前からはスマートフォンを使用できないよう設定することをお勧めします。
コミュニケーションツールの管理方法
LINEやTwitterなどのSNSは、子供たちにとって重要なコミュニケーションツールですが、同時に最もトラブルが起きやすい場所でもあります。
適切な管理方法を見ていきましょう。
SNSの安全な利用ルール設定
LINEを例に取ると、「ID検索を許可しない」「知らない人からの友だち追加を制限する」といった設定が可能です。
これらの設定により、見知らぬ人からのコンタクトを最大限防ぐことができます。
また、グループトークでのトラブルを防ぐため、参加できるグループを学校の友達に限定するなどのルール作りも重要です。
トーク内容の確認については、どこまで介入するかは悩ましいところです。
たとえば、低年齢であれば定期的に子供と一緒にチャット履歴を見る時間を設けることをお勧めします。
プライバシーを尊重しながら、危険な兆候がないかをチェックしましょう。
子供と一緒に育むネットリテラシー
ペアレンタルコントロールは、あくまでも技術的な対策の一つです。
最も重要なのは、子供との信頼関係を築きながら、適切なネットリテラシーを育んでいくことです。
制限をかけすぎると、子供が隠れて使用するなどの逆効果を招く可能性もあります。
まずは基本的な設定から始めて、子供の成長に合わせて少しずつ制限を緩和していくことをお勧めします。
また、定期的に利用状況を確認し、困ったことがあれば気軽に相談できる関係を作ることが大切です。
子供のスマートフォン利用は、親子で一緒に学び、成長していける良い機会となるはずです。
ぜひ、この記事を参考に、お子様に合った適切な管理方法を見つけてみてくださいね。
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