スマートフォンの普及に伴い、多くのユーザーが抱える悩みの一つがバッテリーの持ちの問題ですよね。
特にiPhoneは高性能で省エネな設計のはずなので、バッテリーの消費が激しくなると驚いてしまいがちです。
実は私も以前、昼過ぎには残量が30%を切るような状況に悩まされたこともあります。
そこで本記事では、iPhoneのバッテリー消費が早まる原因から、具体的な確認方法、そして効果的な対処法を解説していきます。
iPhoneのバッテリー減りに悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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目次
バッテリー消費が早まる主な原因
スマートフォンの進化により、iPhoneの基本性能は年々向上しています。
たとえばiPhone 15 Proでは、A17 Proチップを搭載し、CPUは高速な処理速度を誇ります。
このように、処理性能自体は素晴らしいのですが、同時にバッテリーへの負荷も大きくなってしまうのです。
では、具体的にどのような要因がバッテリーの消費を加速させてしまうのか、詳しく見ていきましょう。
画面の明るさと表示時間
iPhoneの有機ELディスプレイは、機種によっては屋外の最大輝度が2000ニトにも達します。
しかし、画面の明るさを最大にすると、バッテリー消費量も同様に膨れ上がる原因にもなります。
また、画面の自動ロック時間を5分など長めに設定していると、不必要な画面点灯によってバッテリーを消費してしまいます。
画面の明るさと表示時間の設定は、バッテリー持ちに大きく影響するのです。
バックグラウンドでの動作アプリ
最近のアプリは便利な反面、バックグラウンドでの処理を多用する傾向にあります。
例えば、位置情報を常時取得するSNSアプリは、意外にも電池残量を多く消費することがあります。
また、プッシュ通知の頻度が高いメッセージアプリも、バックグラウンドでの通信を繰り返すため、バッテリーを消耗しやすいです。
このような状況は、多くのユーザーが気づかないうちにバッテリーを消費している原因となっています。
ネットワーク接続状態
電波状態が悪い場所では、iPhoneは基地局との接続を維持するために余分な電力を使用します。
具体的には、電波強度が1本の状態では、満タンの状態から3本の場合と比べて早くバッテリーが消費されることがあります。
また、接続状態の悪い場所で5G通信を強制する、といったこともバッテリーを消費する原因になります。
可能であれば、信号が強い場所でiPhoneを使用します。Wi-Fi接続もモバイルデータ通信接続も、信号強度が高い場所で利用すれば、エネルギー消費が少なくて済みます。
(引用元:Appleサポート)
必要が無い場合は4G通信にしたり、またはWi-Fi通信を使ったりすることで、電池を節約できることもあるので試してみてください。
これは一見効果的でないかと思いがちな方法ですが、1日あたりでは無視できない消費量となるのです。
バッテリーの健康状態を確認する方法
バッテリーの消費が早い場合、まずは現在のバッテリーの健康状態を確認することが重要です。
iPhoneには便利なバッテリー診断機能が搭載されていますので、この機能を使って詳しく調べていきましょう。
なお、診断といっても、この作業は特別な知識がなくても簡単に行えますので、ご安心くださいね。
バッテリー残量の詳細表示
設定アプリの「バッテリー」項目には、過去24時間または過去10日間のバッテリー使用状況が詳しく表示されます。
ここでは、アプリごとの消費割合がパーセント表示され、バックグラウンドでの使用時間も確認できます。
この情報を定期的にチェックすることで、思わぬバッテリーの消耗源が見つかることがよくあります。
画面の使用時間なども分単位で表示されるため、自身の使用パターンを把握するのにとても役立ちます。
知っているようで意外と活用されていない機能かもしれませんね。
最大容量の確認方法
バッテリーの最大容量は、iPhoneの使用期間とともに徐々に低下していきます。
設定アプリの「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で、現在のバッテリー性能を確認できます。
Appleによると、最大容量が80%を下回ると、バッテリーの交換時期とされています。
「バッテリーの状態」の隣に「サービス」が表示される場合、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すためにバッテリーを交換することを検討してください。
(引用元:Appleサポート)
ただし、この数値は使用環境や充電習慣によって大きく変化します。
寒冷地での使用や頻繁な急速充電は、バッテリーの劣化を加速させる要因となるのです。
効果的な対処法と設定の最適化
バッテリーの消費を抑えるためには、いくつかの効果的な対策があります。
ここでは、実際に効果が確認されている方法を、具体的な手順とともにご紹介します。
私も実践している方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
省電力モードの活用
省電力モードをオンにすると、バックグラウンドアプリの更新、自動ダウンロード、メールの自動受信が制限されます。
省電力モードを適切に使えば、通常使用時と比べてバッテリー持続時間を延長することも可能ですので、特に出先のバッテリー切れなどには有効です。
ただし、この機能を常時オンにすると一部の便利な機能が制限されてしまうことにもなります。
そのため、バッテリー残量が40%など、ある程度下がった時点でオンにすることをお勧めします。
私も、外出時には積極的に活用しているんですよ。
低電力モードを使用するには、「設定」>「バッテリー」の順に選択してオンにします。iPhoneを80%以上充電すると、低電力モードは自動的にオフになります。
(引用元:Appleサポート)
ちなみに、このように充電状態が復活すれば、自動で低電力モードはOFFになります。
画面設定の最適化
画面の明るさを自動調整に設定し、自動ロックまでの時間を短くすることでバッテリー節約が可能です。
明るさを手動で固定した場合と比べて、自動調整では大幅にバッテリー消費を抑えられますよ。
また、ダークモードを活用するのもおすすめです。
アプリの使用制限と最適化
アプリの設定を見直すことで、さらなるバッテリー節約が可能です。
特に最近のアプリは高機能化している分、適切な設定が重要になってきています。
具体的な方法を見ていきましょう。
バックグラウンド更新の管理
設定アプリから「一般」→「バックグラウンド更新」で、アプリごとの更新設定が可能です。
例えば、この中で普段はあまり使っていないアプリの自動更新がONになっていた場合は、それを制限することでバッテリー節約になります。
ただし、あまりにも更新を怠ると正常にアプリが動作しなくなることもあるため、定期的に手動更新を行うことをおすすめします。
また、頻繁に使うアプリは自動更新のままにしておくなど、柔軟な対応でより使い勝手が良くなるでしょう。
iPhoneのバッテリー減りを防ぐために
iPhoneのバッテリー消費状況は、私たちの使い方や設定によって大きく変わることがわかりました。
画面の明るさ調整や省電力モードの活用、アプリの設定最適化など、ちょっとした工夫で劇的に改善できます。
特に重要なのは、自分の使用パターンを理解し、それに合わせた適切な設定を行うことです。
本記事で紹介した方法を実践することで、バッテリー持ちの悩みは大幅に改善されるはずです。
ただし、最大容量を確認してみて80%を下回っている場合は、設定の最適化だけでなく、バッテリー自体の交換も検討してみてください。
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