Appleの有料で受けられる保証サービス、AppleCare+についてお話ししますね。
このサービスは、購入した日から30日以内に加入する必要があります。
その期間内に、「入るべきか、入らないべきか」を決めなければなりません。
AppleCare+に入ることで安心できるのは間違いないですが、加入料金は決して安くありません。そのため、「本当に必要なのか?」と悩む人も多いでしょう。
私自身、iPhone、iPad、Apple Watch、AirPods、Mac、Apple TV 4KといったApple製品をたくさん使っていますが、実はAppleCare+には入っていないんです。
なぜなら、AppleCare+はあまり必要ないのでは?という意見だから。
もちろん、すべての人にAppleCare+が不要だと言っているわけではありませんし、保証や保険が全く要らないと思っているわけでもありませんよ。
そこで今回は、AppleCare+がいらないと思うワケと、AppleCare+に入るべき人についてお話ししたいと思います。
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目次
アップルケアってそもそも何か?
アップルケアは、メーカーが用意しているApple製品用の有料保証制度です。
このサービスは、iPhone、iPad、Apple Watch、Mac、ヘッドフォンなど、さまざまなApple製品に対して用意されており、各製品やモデルに応じて異なるプランがあります。
アップルケアに加入すると、修理費用が特別価格で受けられるほか、無料のテクニカルサポート・電池の交換、さらには盗難や紛失に対する保証(iPhoneの「盗難・紛失プラン」に限る)など、さまざまな特典が付与されます。
たとえば、もしiPhone 15の画面が壊れてしまった場合、普通だと修理に42,800円もかかるけれど、アップルケアに入っていれば、たったの3,700円で直してもらえます。
これだと、もしものときに高い修理費を心配しなくて済むので、とっても便利ですね。
ですから、アップルケアは、急なトラブルにも安心して対応できる強い味方になりますよ。
必要ないと思うワケ6つ
アップルケアは正直言って必要ないかな、と思っている理由は主に6個あります。
ここからは、それぞれの理由について解説していきますね。
金銭的な負担が大きいから
Apple製品がどんどん高性能になり、それに伴って価格も上がっています。
その中で、AppleCareの加入料金も加算されると、費用がさらに高くなります。
たとえば、iPhone 15の場合、2年間のAppleCareの一括払いは23,800円で、本体価格が124,800円だとすると、保証料金は本体価格の約19%を占めます。
iPhone 13では、本体価格の約25%が保証料金として加わります。
AppleCareは確かに手厚い保証とサポートがついていて、加入することが推奨されていますが、その高額な加入料金が手軽に決断できるものではありません。
多くのAppleファンは、2年または3年ごとに最新モデルに買い替える傾向がありますよね。
そのたびにAppleCareに加入するとなると、かなりの費用がかかります。
毎回のモデルチェンジで高額な保証料を支払うのは、経済的に厳しいと感じる人も多いでしょう。
やはり費用対効果を考えると、すべての人にとって最適な選択とは限らないと思います。
別の対策でも破損・損傷のリスクは減らせる
保証に加入する代わりに、保護ケースやガラスフィルムを使ってiPhoneやiPadをしっかり守るという方法もあります。
AppleCareの加入料金は決して安くないので、このような対策を選ぶのは理にかなっています。
Apple製品には通常、購入から1年間のメーカー保証がついていて、これには初期不良や自然故障がカバーされます。
しかし、落下による画面の割れやその他の物理的な損傷は保証されません。
そこで、保護ケースやガラスフィルムが役立ちます。
これらを装着しておくことで、日常的な使用での破損リスクを大幅に減らすことができます。
完全にリスクをゼロにすることはできませんが、確実に損傷の可能性を下げることができます。
私もこの方法を採用しており、保護ケースとガラスフィルムをつけて慎重にデバイスを扱っています。
このように、保証に入らなくても、その分しっかりと対策して大切に扱うという心がけがあれば十分だと思います。
操作に関わらない傷などは保証の対象外になる
アップルケアに加入しておくと、もしもの時に高額な修理費用に備えることができます。
しかし、すべての状況が保証対象となるわけではありません。
例えば、次のような場合は保証の対象外となり、修理が必要な場合でもコストがかかります。
- 経年劣化・機能に影響しない見た目のキズ
- 盗難および紛失(盗難・紛失プランの加入者だけ保証される)
- 改造・改変されている
- Appleが認める正規の修理店以外で修理を受けている
- 火災や地震などの外的要因による損害
たとえば、私が2年半使っているiPhone 12 Pro Maxはかなり傷がついていますが、操作には支障がないので、保証されません。
「ディスプレイに擦り傷が入ってしまった」といった軽微なキズでは修理してもらえないのです。
最終的に保証されるかどうかの判断はAppleが行いますが、もし対象外と判断されたら、通常のコストが発生しますので、その点は注意が必要です。
バッテリー交換されるまでのハードルが高すぎ
ご存知のとおり、iPhone・iPadの保証期間は2年ですが、Macはさらに長い3年間となっています。
私もMacBook AirとMacBook Proを使っていますが、2台体制のおかげで一台あたりの使用頻度が低く、バッテリーの劣化もそれほど進んでいません。
それでも、3年以内に電池の最大容量が80%未満になるのは珍しいケースだと感じています。
電池の持ち具合は、どんな風に使うかによって変わりますが、無料でバッテリーを変えてもらえるなんて魅力的に聞こえますよね。
ただし、実際にはこのサービスを使う機会は少ないかもしれないということです。
さらに、アップルケアは契約が一括払いの期間終了日から30日以内に自動更新プランに変更することで、保証を延長できます。
しかし、「最大容量が80%を切るまでアップルケアに入りつづける」という戦略はお勧めしません。
もし電池の交換が必要になった時、アップルケアに入らずに自分でタイミングを見て有料で交換する方が、結果的に費用を節約できる可能性が高いです。
iPhoneのバッテリー交換費用はモデルによって異なりますが、例えばiPhone 15シリーズや14シリーズは15,800円、iPhone 13シリーズは14,500円、そしてiPhone SEは11,200円で交換可能です。
自分の使用状況に合わせて、最適な選択をしていくことが重要です。
修理代に備えられる他のサービスは豊富にある
私はアップルケアではなくスマートフォン用の保険を別で使っています。
モバイル保険ならば月額700円で、最大3台のデバイス(主端末1台と副端末2台)をカバーでき、主端末には最大10万円、副端末には年間最大3万円までの修理代が補償されます(年間の合計補償額もMAX10万円)。
例えば、主端末としてiPhoneを登録すれば、画面割れや背面ガラスの損傷も補償範囲内です。
iPhone 15 ProやPro Maxのような高価なモデルの場合、「その他の損傷」で修理費用が10万円を超えることもありますが、ほとんどの一般的な修理はこの補償内で賄えます。
私の場合、モバイル保険の主端末には、壊れても修理して使い続けたいMacBookを登録しています。
副端末としてはiPhoneとApple Watchを登録しており、これにより様々なアクシデントからも一定の安心を得ています。
また、モバイル保険は「新規取得して1年未満の無線通信が可能な端末」ならば登録可能です。
さらに、AppleのAirPodsやApple TV 4K、HomePodなども保険に加入できるだけでなく、Apple製品以外のワイヤレスイヤホンやゲーム機、Wi-Fiルータなども対象です。
アップルケアに加入することに不安を感じる方や、さらなる保護を求める方には、モバイル保険のようなサービスが良い選択肢となるかもしれません。
クレジットカード特約のスマホ保険もある
いくつかのクレジットカードには、スマホを買った時に役立つ保険がついていますよ。
例えば、「JCBスマートフォン保険」や「アメリカンエクスプレスのスマートフォン・プロテクション」、「イオンカードのショッピングセーフティ保険」、そして「dカードケータイ補償」などがあります。
これらのクレジットカードの保険によって、もしスマホが壊れたときの修理費用を補償してくれるんです。
ただし、補償金額はクレジットカードによって違い、最大で10万円くらいです。
アップルケアやモバイル保険に比べたら、補償内容は少し弱いかもしれませんが、高い修理費がかかったときには少し助けになるかもしれませんね。
ただ、すべてのクレジットカードにこのようなサービスがあるわけではないので、使っているカードでどんな保険を受けられるのか、確認しておくことが大切です。
逆に「入るべき人」の特徴とは?
今まで「アップルケアは必要ない」と考える理由についてお話ししてきましたが、逆に「アップルケアに加入すべきなのはこんな人」というケースもありますよ。
不測の事態に備えて修理代をまかないたい
私はこれまで自分や家族のために15台以上のiPhoneを購入してきました。
ガジェットに関するブログも運営しているため、新しいモデルが出るたびにiPadやMac、Apple Watchも更新してきました。
ですが、一度も「アップルケアに入っておけばよかった」と後悔したことはありません。
ただ、これはあくまで結果論で、私がただ運が良かっただけかもしれません。
もちろん、高額な修理費が必要になる場合もあるわけで、そのようなリスクを避けたい場合は、最初から保証に加入しておくと安心です。
特に「万が一の高額修理費を避けたい」と考えている方には、加入をお勧めします。
物を壊しやすいタイプの人
何かを買うたびにトラブルに巻き込まれたり、ちょっとした不注意で物を壊してしまう人もいますね。
特に、そういう人のiPhoneはよく画面が割れていたりします。
アップルケアは、こうしたユーザーの過失による破損や損傷も保証の対象になっています。
つまり、うっかりiPhoneを落としてしまったり、ぶつけてしまっても、修理費用の心配が少なくなります。
もし自分が「物をよく壊してしまう」というタイプであるなら、アップルケアが役に立つ可能性が高いでしょう。
これによって、予期せぬ出費を減らすことができ、安心してデバイスを使い続けることができますよ。
破損・盗難のリスクがある場所で使いがち
Apple製品をアウトドアやスポーツなど、損傷のリスクが高い環境で使用する場合は、アップルケアがあると安心です。
特にApple Watchは身に付けるものなので、損傷リスクが環境に左右されやすく、iPhoneやAirPodsも同様にリスクがあります。
また、iPadやMacのようなデバイスも、自宅での使用よりも外で頻繁に持ち運ぶ方が、ぶつけたり落としたりするリスクが高くなります。
さらに、盗難されるかもしれない場所にいる場合、iPhoneには「盗難・紛失プラン」があるので、これが大きな安心材料となります。
日本では盗難に遭うことは稀ですが、海外旅行を頻繁にされる方は加入しておくと万が一の時に備えることができます。
これにより、どんな状況でも安心してアップル製品を使い続けることが可能です。
テクニカルサポートの恩恵を受けたい人
Apple製品には、初めから90日間の無料テクニカルサポートがついていて、Appleのハードウェアの操作方法やApple製アプリの使い方について、専門のスタッフが優しく教えてくれます。
アップルケアに入ると、この補助を保証期間中は何度でも使えるようになります。
操作方法やアプリの使い方をじっくり学びたい方には、とても便利です。
実は、こうした専門的なサポートを提供している場所はそう多くなく、市場にある類似のサービスは高額が普通です。
ですから、メーカー公式の補助を思う存分使いたいという考えなら、加入料金を払う価値は十分にあると言えますよ。
いつでも心強いサポートが受けられて、Apple製品をもっと楽しむことができるようになります。
多くの人にとっては必要ないと思います
今回は、アップルケアは正直に言って必要ないと思う理由と、それでも入るべき人の2点についてお話ししました。
もし「アップルケアに加入するべきか」と聞かれたら、答えは「YES」です。
アップルケアに加入しておけば、高額な修理費用を心配する必要がなくなりますし、修理回数に制限がないのも魅力的ですからね。
ただ、加入料金が高額であることが大きなハードルになることも事実で、これがあなたの許容範囲内なのかどうかにもよると思います。
iPhoneの場合、本体価格の約20%も加算されるので、結構負担が大きいですよね。
私個人としては、アップルケアに加入せずに、注意深くデバイスを扱って大切に使うほうがいいかなと考えています。
もちろん、加入しないことで、いつか高額な修理費が必要になるリスクもあることは理解しておく必要がありますが。
これはあくまで一人のAppleユーザーとしての意見ですが、加入するかどうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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