スマートフォンを購入する際、多くの方が悩むのが容量の選択です。
最近のスマートフォンでは64GB、128GB、256GBなど、複数の選択肢が用意されています。
その中でも、標準的な容量として人気の高い128GBの使い勝手は十分なのでしょうか。
今回の記事では、スマホの128GBという容量が実際にどの程度使えるのか、どんな使い方なら足りるのか、そして容量が足りなくなった場合の対処法まで、詳しく解説します。
関連情報
目次
128GB容量の実際の使用可能量
まず、スマートフォンの128GBという表示容量は、実際にはそのまま全て使用できるわけではありません。
システムファイルやプリインストールアプリが占める容量を考慮する必要があります。
では、具体的にどのくらいの容量が実際に使えるのか、詳しく見ていきましょう。
システムが使用する容量
Android端末の場合、システム領域として約15〜30GBが使用されています。
iOS端末でも同様に、約25GBほどがシステムに使われると言われています。
プリインストールアプリを含めると、実際に使用できる容量は128GBから、これらの容量を引いた分になるため、意外に少ないかもしれませんね。
この点はスマートフォンを購入する前から意識しておく必要があるでしょう。
アプリの基本使用容量
LINEやTwitterなどの基本的なSNSアプリは、1つあたり200MB〜500MB程度の容量を使用することが多いです。
ただし、チャット履歴や画像データが増えると、使用容量は徐々に増加していきます。
Google マップなどの地図アプリは、オフラインマップをダウンロードすると数GB単位で容量を使用する可能性があります。
つまり、アプリ単体は軽量でも、データの蓄積で容量を圧迫することがあるのです。
写真や動画の保存容量
画質にもよりますが、一般的なスマートフォンで撮影した写真は、1枚あたり3MB〜8MB程度の容量を使用します。
最近の高画質カメラでは、撮影モードによっては1枚10MB以上になることも珍しくありません。
動画撮影は特に容量を消費し、4K動画では1分間で約350MBもの容量を使用する場合もあります。
写真死ぬほど撮る人間だからゲーム全くやらないのに128GBじゃ絶対足りない
— しぉ (@cixo_x) November 13, 2024
SNSで受信する写真や動画も、高画質のものであれば、知らないうちに容量を圧迫する原因となっているかもしれません。
アプリ内でのキャッシュ容量
各アプリは一時的なデータ(キャッシュ)を保存しており、使用とともに増加していきます。
SNSアプリでは数百MB、動画アプリでは数GB単位でキャッシュが蓄積されることもあります。
これらのキャッシュは定期的に削除することで、空き容量を確保することができます。
ただし、キャッシュを削除すると、一時的にアプリの動作が遅くなる可能性があることも覚えておきましょう。
一般的な使用パターンと必要容量
実際のユーザーの使用パターンによって、必要な容量は大きく変わってきます。
私の経験則からも、写真や動画をよく撮影する方と、主にSNSやウェブ閲覧が中心の方では、必要な容量に大きな差が出ることを実感しています。
具体的な使用例を見ながら、検討していきましょう。
基本的な使用パターン
メール、LINE、Twitter、Instagramなどの基本的なSNSアプリを使用し、時々写真を撮影する程度のライトな使い方であれば、アプリとデータを合わせても使用量が多すぎるとはならないはずです。
音楽アプリで一部の楽曲をダウンロードし、地図アプリをオフラインでも使用できる設定にしても、十分128GBで収まるでしょう。
むしろ128GBあれば、十分な余裕を持って使用できる可能性が高いです。
写真・動画中心の使用パターン
写真を1日10枚程度撮影したり、月に数回動画を撮影したりといったカメラ中心の使い方では、128GBでは足りないかもしれません。
SNSでの写真や動画の保存、それ以外にアプリ利用なども含めると、容量が日に日に圧迫されていくことが想定されます。
特に、カメラ性能の高い最新機種では、4K動画撮影も魅力的ですが、頻繁に撮影する場合は128GBでは正直心もとないかもしれません。
最初から大容量ストレージの機種を選ぶか、外部SDに対応している機種を選ぶのがおすすめです。
ゲームアプリの利用
人気のゲームアプリは、1本あたり数GBの容量を使用します。
グラフィックが豪華なRPGやアクションゲームでは、10GB以上必要なものも珍しくありません。
スマホでゲームするようになってから128GBでは足りないように感じてきた
写真もよく撮る、α7R IIから転送するから尚更 pic.twitter.com/E3wBAZqM9m— Kz α ◂Ⓘ▸ (@MrKz_alpha) November 10, 2024
アプリ内でのアップデートデータも大きく、複数のゲームをインストールしている場合、容量はすぐに圧迫されます。
ゲーム好きの方はストレージが128GBでは少し心配かもしれませんし、プロセッサやRAMのスペックにも配慮する必要があるでしょう。
空き容量不足時の対処法
容量が不足してきた場合は、いくつかの効果的な対処法があります。
定期的なメンテナンスと、クラウドサービスの活用で、限られた容量を効率的に使用することができます。
不要データの整理方法
使用していないアプリの削除や、重複した写真の整理は基本的な対策です。
特に、ダウンロードフォルダ内の古いファイルや、既に見終わった動画は削除しましょう。
アプリのキャッシュデータも定期的に削除することで、数GB単位の容量を確保できます。
設定アプリから使用容量の詳細を確認し、大容量を使用しているアプリを特定することも重要です。
クラウドストレージの活用
GoogleフォトやiCloudなどのクラウドサービスを利用することで、写真や動画のデータをオンラインに保存できます。
iCloudは5GBまで、Googleフォトは15GBまで無料で使用できます。
有料で契約すれば、さらに多くの容量を使うことができますよ。
リプ失礼します。絵を描くだけなら容量128GBでも問題なく使えます!
容量足りないor不安なら、iCloudを使えば大丈夫かと!(月額料金はかかります💦)— 葛藤 (@katokato2914) March 29, 2024
端末内の写真を定期的にクラウドにバックアップし、オリジナルデータを削除することで、大幅な容量削減が可能になるでしょう。
アプリデータの最適化
LINEやTwitterなどのSNSアプリは、古いメッセージや画像データが蓄積されがちです。
必要なデータはバックアップを取った上で、アプリ内のデータをクリアすることで容量を確保できます。
音楽や動画配信アプリでは、オフラインで保存しているコンテンツを見直し、不要なものは削除することをお勧めします。
定期的なメンテナンスを心がけることで、快適な容量管理が可能です。
外部ストレージの活用
microSDカードが使用可能な機種であれば、写真や動画、音楽データを外部ストレージに移動することで容量を確保できます。
ただし、最新の機種ではmicroSDカードに対応していないものも多いため、購入時に確認が必要です。
また、外部ストレージは内部ストレージより読み書き速度が遅いため、頻繁にアクセスするデータの保存には適していません。
128GB容量が足りるかどうかは使い方次第
128GBという容量は、一般的な使用であれば十分な大きさと言えます。
基本的なアプリ使用と適度な写真撮影であれば、2年程度は快適に使用できる容量です。
ただし、4K動画の撮影や大容量ゲームの利用、写真や動画を頻繁に保存する場合は、256GBの選択も検討する価値があります。
容量不足の際は、クラウドストレージの活用や定期的なデータ整理で対応可能です。
使用パターンに合わせた容量選択と、適切な管理を行うことで、快適なスマートフォン生活を送ることができます。
足りなくなってから増やすのではなく、購入前に自身の使用パターンを見直し、必要な容量を見極めることをおすすめします。
関連情報
⇒Pixel 9 Pro Foldのバッテリー容量は4650mAh!初代より少ないけど大丈夫なのか
⇒iPhone容量のおすすめは?512GBが必要なのかも解説