新しいiPhoneを購入した後も、以前使っていたiPhoneを予備機として持ち続けている方は多いのではないでしょうか。
ところが、新しいiPhoneでしか普段作業していないはずなのに、古いiPhoneにアプリのアイコンが表示されてしまい困惑することがあります。
今回は、なぜアプリが勝手にインストールされてしまうのか、この状況が発生する理由と、具体的な対処法をご紹介します。
実は簡単な設定の問題であるケースが多いんですよ。
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目次
意図せずアプリがインストールされる主な原因
iPhoneで見知らぬアプリが突然表示される現象について、まずは原因から理解していきましょう。
この問題は意外と多くのユーザーが経験していますが、実はiPhoneの便利な機能が関係していることが多いのです。
ファミリー共有による自動インストール
ファミリー共有を設定している場合、家族がApp Storeで購入したアプリが自動的に共有されることがあります。
ファミリー管理者が「購入アイテムの共有」を有効にすると、家族全員が、ほかの家族が購入したアプリ、音楽、映画、テレビ番組、ブックを楽しめるようになります。
(引用元:Appleサポート)
これは自分を含めて最大6人まで共有できる便利な機能ですが、設定を確認していないと思わぬアプリがインストールされることになります。
共有設定を使用している家族のうち誰かが新しいアプリをダウンロードすると、他のメンバーのデバイスにもアプリがインストールできる仕組みになっているのです。
共有設定を使用している家族の数が多いほど、この現象が起きやすくなると言えます。
自動アップデートとクラウド同期の影響
iPhoneには便利な自動更新機能が搭載されていますが、これが予期せぬアプリのインストールにつながることがあります。
詳しい仕組みについて見ていきましょう。
以前使用していたアプリの自動アップデート
たとえば、家族の使っていたiPhoneを譲り受けた場合など、過去に誰かが使っていたアプリの設定が適切ではないケースもあります。
画面上はアプリを削除しているように見えても、ホームから消しているだけだったり、自動アップデートの設定になったままであったりすると、更新のタイミングで再度インストールされてしまうことがあるんです。
ましてや、過去に自分以外の人が使っていたiPhoneであれば、インストールしていたアプリ全てを把握しているわけではないでしょう。
このような場合、削除だけでなく自動アップデートの設定そのものを直す必要があります。
セキュリティ上の安全性について
意図しないアプリがインストールされている状況を目にすると、マルウェアなどの不正なプログラムを疑ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
この点について、詳しく説明していきましょう。
iPhoneのセキュリティ対策
iPhoneには厳格なセキュリティシステムが搭載されており、App Store以外からのアプリインストールは基本的にブロックされています。
そのため、不正なアプリが勝手にインストールされる可能性は極めて低いと言えます。
Appleは全てのアプリを審査してから配信を許可する仕組みを採用しており、この審査は非常に厳密です。
実際、App Storeでは沢山のアプリが審査で却下されているそうです。
このような厳重な管理体制により、iPhoneユーザーは安心してアプリを利用することができます。
意図しないアプリインストールの防止方法
これまで説明してきた原因を踏まえて、具体的な対策方法を見ていきましょう。
設定を少し変更するだけで、不要なアプリの自動インストールを防ぐことができます。
自動ダウンロードの設定変更
「設定」アプリから「App Store」を開き、「自動ダウンロード」の項目を確認します。
このトグルがONになっているのであれば、オフにすることで問題が解決する可能性が高いです。
この設定変更により、同じIDを持つ他のデバイスでインストールしたアプリが自動的にダウンロードされることはなくなります。
アプリの自動更新についても同様に、「自動アップデート」をオフにすることで制御できます。
アプリケーションのバックグラウンド更新を許可する機能をオフにすると、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。
(引用元:Apple公式)
私の場合は、バッテリー節約のためにもアプリの更新は手動で行うようにしていますが、これによって不要なアプリの再インストールを未然に防ぐことができています。
ファミリー共有の設定確認と変更
家族でiPhoneを使用している場合、ファミリー共有の設定を見直すことで問題を解決できることがあります。
実際の設定方法を詳しく解説していきましょう。
共有設定の最適化
「設定」アプリから「Apple ID」をタップし、「ファミリー共有」を選択します。
ここで「購入したものの共有」の設定を確認し、必要に応じて変更を加えることができます。
「購入アイテムの共有」をオフにすると、自分で購入したコンテンツが共有されなくなり、ほかの家族が購入したコンテンツにもアクセスできなくなります。
(引用元:Appleサポート)
家族が取得したアプリとの共有をやめたい場合は、設定を解除すればOKです。
この設定により、家族それぞれが自分に必要なアプリだけを管理できるようになります。
不要なアプリの完全な削除方法
すでにインストールされてしまった不要なアプリを削除する方法について、具体的な手順を説明していきます。
単純な削除ではミスタップなどにより再びインストールされる可能性があるため、確実な方法を押さえておきましょう。
App Storeの購入履歴からの削除
App Storeアプリを開き、右上のプロフィールアイコンをタップします。
過去にインストールし、削除したアプリはここに「雲」のマークが表示されているはずです。
これを誤ってタップしてしまうと再度インストールすることになりますが、不要ならばこの項目ごと非表示に設定してしまうのもアリです。
購入済みのアプリを見つけ、左にスワイプすることで「非表示」にすることができます。
この操作により、アプリは見えなくなり誤タップを防ぐことができますが、AppStoreのアカウント情報には情報が残っているので、再度ダウンロードすることは可能です。
アプリのインストールとアンインストールが頻繁で、見た目がわかりにくいときは、この方法で整理を行うと誤ってDLすることを防げるでしょう。
快適なiPhone環境を維持するために
意図しないアプリのインストールは、適切な設定と定期的なメンテナンスで防ぐことができます。
重要なのは、自動ダウンロードの設定を自分の使用スタイルに合わせて調整することと、ファミリー共有を利用している場合は家族間で設定を確認し合うことです。
このような対策を行うことで、ストレージの無駄遣いを防ぎ、必要なアプリだけがインストールされた快適なiPhone環境を維持することができます。
困ったときは、まずはウイルスなどを疑うのではなく設定を見直してみてくださいね。
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