突然iPhoneに「使用のiPhoneはハッキングされている可能性があります」という警告メッセージが表示されて、不安になった経験はありませんか?
このような警告は、必ずしも実際のハッキング被害を示すものではありません。
むしろ、不正なポップアップ広告や詐欺的な警告である可能性が高いのです。
私も以前この警告に遭遇して最初は戸惑いましたが、正しい知識があれば適切に対処できます。
今回は、この警告が表示された際の判断方法と安全な対処法について、詳しく解説していきます。
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目次
警告メッセージの真偽を見分ける
まずは、表示された警告メッセージが本物なのか偽物なのかを見分けることが重要です。
この判断が、その後の対処方法を決める重要なポイントとなります。
正規の警告メッセージの特徴
Appleが発する正規の警告メッセージがあるとすれば、必ずiOSのシステム設定アプリ内か、システム通知として表示されます。
また、正規の警告には必ずAppleのロゴが含まれており、文字フォントもiOS標準のものが使用されるはずです。
誤字脱字や不自然な表現は見られないはずなので、違和感を抱くようならば詐欺的な警告である可能性が高いでしょう。
正規の警告では、ユーザーに電話をかけるように促したり、特定のウェブサイトへの訪問を要求したりすることは決してありません。
不正な警告メッセージの特徴
不正な警告メッセージは、多くの場合Safariなどのブラウザ上でポップアップとして表示されます。
急にiPhoneがハッキングされましたって画像出たんだけどなに、、??怖いんだけど
— うめこ (@uniuniUNIUNI6) December 24, 2024
アプリを使っている途中で広告のように出てくるケースも報告されています。
このような警告には、多くの場合「今すぐ電話してください」「システムが危険です」といった煽り文句や、実在する企業名を騙った連絡先が記載されています。
また、文章に不自然な日本語表現や、過度に焦らせるような表現が使用されているのも特徴です。
さらに、タイマーのカウントダウンを表示したり、画面を閉じられないように細工されていたりすることもあります。
警告が表示された直後の対応
警告メッセージに遭遇した際の、最初の対応について説明していきます。
慌てずに、以下のステップで対処することが重要です。
ブラウザの強制終了方法
不正な警告メッセージの多くは、Safariなどのブラウザで表示されます。
このような場合、まずはブラウザを完全に終了させましょう。
iPhoneのホームバーを上にスワイプしてアプリスイッチャーを表示し、Safariのアプリカードを上にスワイプして強制終了します。
この操作で、ほとんどの不正なポップアップは消えるはずです。
余計なところを触らずに、速やかにタスクキルすることが大切です。
ハッキングを疑うべき動作不良
警告メッセージが偽物だったとしても、端末に不審な動きがある場合は注意が必要です。
ここでは、実際のハッキングの可能性を示唆する症状について説明していきます。
バッテリーの過剰消耗
通常の使用パターンと比べて、突然バッテリーの消耗が早くなった場合は要注意です。
マルウェアは常にバックグラウンドで動作し、データを送信し続けるため、大量の電力を消費します。
例えば、普段は1日持っていたバッテリーが半日で切れるようになった場合や、スリープ中の消費が急に増えた場合は、「設定」→「バッテリー」から詳細な使用状況を確認してみましょう。
不審なアプリや、使用していないはずのアプリがバッテリーを消費している場合は、マルウェアの可能性があります。
通信データの増加
モバイルデータ通信量が急激に増加している場合も、ハッキングの可能性を示す重要なサインです。
マルウェアは個人情報や端末データを外部に送信するため、大量の通信を発生させます。
「設定」→「モバイルデータ通信」で、アプリごとの通信量を確認し、普段使用していないアプリが大量のデータを使用していないかチェックしましょう。
特に、スリープ中やアプリを起動していない時間帯の通信量増加は、不正なプログラムの動作を示している可能性があります。
フリーズの頻度が増す
突然アプリが強制終了したり、画面がフリーズしたりする頻度が増加した場合も要注意です。
iPhoneめちゃくちゃ固まったんだけど、ハッキング?
画面フリーズ、音量電源ボタン反応無し、3分くらいたったらブラックアウトしてロック画面になった…— むm❤️ (@25_muem) February 25, 2019
特に、新しいアプリをインストールしていないのに動作が不安定になった場合は、マルウェアの影響を疑う必要があります。
また、見覚えのないアプリが勝手にインストールされている、特定のアプリが自動的に起動する、などの症状も不正プログラムの存在を示唆します。
対象となるアプリを削除してもこれらの症状が続く場合は、専門家に相談することをお勧めします。
予防的なセキュリティ対策
今後同様の問題を防ぐために、いくつかの予防的な対策を実施することをお勧めします。
これらの設定は、一度行えば長期的な効果が期待できます。
Safariのセキュリティ設定
Safariの設定で「クロスサイトトラッキングを防ぐ」と「不正なサイトの警告」をオンにしましょう。
これらの機能は、不正なポップアップやフィッシングサイトからの保護に役立ちます。
スマホいじってたらこのiPhoneはハッキングされてるみたいなメッセージでたから焦ったけど、調べたら詐欺らしい怖い焦ってアクセスしなくてよかった
— musicmans5962 (@musicmans5962) July 10, 2024
なお、JavaScriptを制限すると指南するページもありますが、確かに悪意のあるスクリプトの実行を防ぐことができるものの、正常なウェブサイトが正しく表示されなくなる可能性もあります。
そのため、必要に応じて設定を調整する必要があるでしょう。
バックアップの作成と管理
定期的なiCloudバックアップやiTunesバックアップを作成することで、万が一の場合でもデータを復旧できます。
バックアップは暗号化して保存しておきましょう。
私は定期的にバックアップを取る習慣にしていますが、非常に安心感があるのでぜひ試してみてください。
ハッキングは稀なので冷静な判断と対処が重要
「使用のiPhoneはハッキングされている可能性があります」という警告メッセージに遭遇した場合、まず落ち着いて状況を判断することが重要です。
多くの場合、これは不正なポップアップ広告や詐欺的な警告であり、本稿で説明した手順に従って対処することで解決できます。
ただし、セキュリティ対策は予防が最も重要です。
定期的なiOSのアップデート、信頼できないサイトへのアクセス制限、バックアップの作成など、基本的なセキュリティ対策を日常的に実施することで、多くの問題を未然に防ぐことができます。
また、電池の過剰な消耗など、不安な要素が残る場合はApple正規サービスプロバイダーなどに相談することをお勧めします。
iPhoneを安全に快適に使い続けるために、適切なセキュリティ知識を身につけておきましょう。
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