「子供が勝手にアプリを購入していた!」「家族の写真で容量がいっぱいに...」タブレットの家族共有で、こんな経験はありませんか?
実は、iPadなどのタブレット端末は、適切な設定とルール作りがあれば、家族で快適に共有することができます。
今回は、実際に家族でタブレットを共有している筆者が、トラブルを防ぎ、快適に使い続けるためのポイントを詳しく解説します。
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目次
複数アカウントの適切な設定方法
タブレットの共有で最も重要なのが、アカウント管理です。
特にiPadの場合、家族それぞれのApple IDを使い分けることで、より快適な共有環境を実現できます。
ファミリー共有の活用方法
Apple IDのファミリー共有機能を使えば、あなたを含めて最大6人までのファミリーメンバーでアプリやサブスクリプションを共有できます。
3.#物書堂 の辞書はファミリー共有出来ます
所謂「Appleのファミリー共有が可能」なので親が辞書を買うと子供のアカウントでも使えます
お子さんが複数居ると「iPhone、iPad、Mac」で買い直し無しで辞書が使えます— とんまのまんと🍉💙💛 (@mmantle3) March 12, 2023
オーガナイザー(管理者)が月額1980円で加入する「Apple One」ファミリープランなら、200GBのiCloudストレージも共有可能です。
私の家族では、この共有ストレージを写真や動画の保存に活用しているんですよ。
アップルTVやアップルミュージックなど、さまざまなコンテンツをまるごと活用できるので便利です。
アプリ購入の管理設定
「Ask to Buy(購入のリクエスト)」機能を有効にすることで、子供のアプリ購入を管理できます。
13歳未満のファミリーメンバーには自動的に有効になりますが、それ以外のメンバーにも設定可能です。
これで予期せぬ課金を防ぐことができますね。
プライバシーとセキュリティの確保
共有端末では、個人情報の管理が特に重要です。
みなさんも経験があるかもしれませんが、家族間とはいえ、見られたくない情報というのはありますよね。
そこで、適切なセキュリティ設定が必要になってきます。
パスワードとパスコードの使い分け
iCloudキーチェーンを利用すれば、各自のパスワードを安全に管理できます。
また、アプリごとにスクリーンタイムの利用制限をかけ、Face IDやパスコードで保護することをお勧めします。
我が家では、家計簿アプリや仕事用のメールアプリには必ずパスコードを設定していますよ。
プライベートブラウジングの活用
Safariのプライベートブラウジングモードを使えば、閲覧履歴やCookieを他の家族に見られる心配がありません。
また、Chromeを使用する場合は、それぞれのGoogleアカウントでログインすればOKです。
こうすることで、ブックマークや履歴を個別に管理できますね。
ストレージ管理と容量の最適化
共有タブレットで頭を悩ませるのが、ストレージ容量の問題です。
iPadのストレージが満杯で、そうだあいぽんクラウドの容量あげたからそこで共有すれば…っておもったら、ファミリー共有は200GBか2TBじゃないとダメらしい…そんなつかわないっす
— SUPERしか (@shii_ka_) March 29, 2021
特に写真や動画を多用する家族の場合、64GBや128GBのモデルではすぐに容量不足になってしまいます。
賢いストレージ管理が、快適な共有利用のコツなんです。
クラウドストレージの効果的な活用
各クラウドサービスの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることをお勧めします。
例えば、Googleフォトは写真と動画を無料で15GBまで保存できます。
また、Dropboxは無料枠が2GBと少なめですが、ファイルの共有がとても簡単です。
我が家では、写真はGoogleフォト、書類はDropboxというように使い分けているんですよ。
ローカルストレージの整理
「設定」→「一般」→「iPadストレージ」から、大容量のアプリや不要なデータを定期的に確認しましょう。
特に、「App用キャッシュ」は意外と大きな容量を占めています。
例えば、YouTubeアプリは1GB以上のキャッシュを溜め込むこともあるんです。
月に1回程度の定期的なキャッシュクリアをお勧めします。
アプリの共有と管理方法
家族で共有するタブレットでは、アプリの管理も重要な課題です。
実は、適切な設定を行えば、家族それぞれの用途に合わせた快適な環境が作れるんです。
アプリフォルダの整理術
画面上のアプリをカテゴリーごとにフォルダ分けすることで、使用者ごとの整理が可能です。
例えば、「パパの仕事」「ママの趣味」「子供の学習アプリ」といったフォルダを作成すれば、自分がアクセスすべきアプリがすぐにわかりますよね。
さらに、よく使うアプリは液晶下部の「Dock」に配置して、すぐにアクセスできるようにしておくと便利ですよ。
アプリ制限の細かな設定
スクリーンタイムを活用すれば、時間帯や曜日ごとにアプリの利用制限を設定できます。
子供の制限に関してはスクリーンタイムで出来るので、おそらく大丈夫だと思います。
うちの小5の息子と、小2の娘のiPhoneはスクリーンタイムで制限しています。
iPadも同じ様に出来ます。
— maron (マロン) (@maron202112052) July 3, 2024
例えば、平日の学習時間帯はゲームアプリを使用不可にしたり、就寝時間帯はSNSアプリを制限したりといった細かな管理が可能です。
我が家では、夕食後の1時間は「家族時間」として幅をもたせ、娯楽アプリの使用は制限をかけています。
バックアップと同期の重要性
共有タブレットのトラブルで最も怖いのが、大切なデータの消失です。
家族全員のデータが詰まっているだけに、定期的なバックアップは絶対に欠かせません。
私も一度、重要なデータを失いかけて冷や汗をかいた経験があります。
iCloudバックアップの設定
「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」から、自動バックアップを有効にしましょう。
Wi-Fi接続時に自動的にバックアップが実行されるので、手間いらずです。
ただし、無料枠の5GBはすぐに一杯になってしまうので、必要に応じて容量を購入することをお勧めします。
月額130円で50GB、月額400円で200GBに増やすことができますよ。
PCバックアップの併用
iCloudだけでなく、iTunesやFinderを使ったPCへのバックアップも定期的に行うと安心です。
特に、写真や動画など大容量データは、本体ではなく外部もしくはクラウドへの保存をお勧めします。
家族みんなで使うということは、それだけ破損のリスクも高まる可能性があるため、定期的なバックアップは欠かせません。
家族で決めるルールと運用方法
技術的な設定と同じくらい大切なのが、家族での使用ルールを決めておくことです。
実は、我が家でも最初は色々とトラブルがありました。
しかし、明確なルールを決めることで、スムーズに端末を共有できるようになりましたよ。
使用時間の管理方法
スクリーンタイムとは別に「このアプリは〇時から〇時まで」といった具体的な時間枠を設定して、認識合わせをすることをお勧めします。
例えば、平日は夜8時まで、休日は日中の2時間だけという具体的なルールを決めるといった具合です。
また、「食事中は使用しない」「リビングでの使用に限定する」といった基本ルールも、家族で話し合って決めましょう。
緊急時の優先順位
仕事や学校の課題など、急ぎの用事が重なった時の優先順位も、あらかじめ決めておくと良いでしょう。
今週学級閉鎖で久しぶりに地獄を見た オンライン授業何時からやりま〜すの連絡自体前日夜じゃなく当日の朝に保護者でなく子供のiPad経由で来たところからヤバかった そんなしょっちゅうiPad見てないよ
— もち (@arearoe1) February 16, 2024
その都度イレギュラーを許していると、根本的なルールが揺らぎかねませんから、あくまで緊急対応に限るのがコツです。
我が家では、学校の課題提出や、オンライン授業、仕事の締め切りがある場合のみ、優先使用を認めるルールにしていますよ。
ファミリー共有でiPadを最大限活用しよう
タブレットを家族で共有することは、便利な反面、様々な課題もあります。
しかし、この記事でご紹介したような設定とルールづくりを行えば、十分に快適な共有環境を作れるはずです。
私自身、スムーズに運用できるようになるまで、試行錯誤の末に現在の使い方にたどり着いています。
今では家族全員が満足して使用できていますよ。
時には設定を見直したり、ルールを調整したりすることも必要ですが、それも家族のコミュニケーションを深めるいい機会になっていると思います。
みなさんも、ぜひこの記事を参考に、ご家族に合った共有方法を見つけていただければ嬉しいです。
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