iCloudフォトライブラリは非常に便利な機能ですが、容量の制限やコスト面から、オフにすることを検討される方も多いのではないでしょうか。
しかし、「オフにすると大切な写真が消えてしまうのでは?」という不安も同時に感じることでしょう。
そこで今回は、iCloudフォトライブラリをオフにする際の正しい手順と、写真を失わないための具体的な方法について、詳しく解説していきます。
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目次
iCloudフォトライブラリの基本的な仕組み
まずは、iCloudフォトライブラリの仕組みについて理解を深めていきましょう。
この機能の特徴を知ることで、オフにする際の影響も把握しやすくなります。
同期の仕組みと保存方法
iCloudフォトライブラリは、iPhone本体で撮影した写真や保存した画像を、自動的にiCloudのサーバーにアップロードする機能です。
iCloudに保存する場合、「ストレージを最適化」を選択しておくと、iPhone本体には小さなデータのみを保存するのみで済むため、本体ストレージが節約できます。
アップロードされた写真は最大5GBまで無料で保存できますが、それを超える場合は有料プランへの加入が必要となります。
そのため、iCloudに保存した写真をこれ以上増やさずに、別のサービスや本体に戻そうとする人が多いんですね。
最適化機能の詳細
先述のとおり、iCloudフォトライブラリには「iPhoneの容量を最適化」という機能が搭載されています。
この機能を有効にすると、オリジナルの高解像度写真はiCloudに保存され、iPhone本体には必要に応じて最適化された低解像度版が保存されます。
例えば、12メガピクセルで撮影した写真が、表示用に2-3メガピクセル程度まで圧縮されることで、本体の容量を節約できるという仕組みです。
iCloudの容量超えてて、毎回通知出てくるから同期オフにしたら写真と動画一年分くらい消えた😱iPhoneよくわからん😱どうきします
— つむぎ🍊5y + 3y (@yhedgh) July 31, 2024
しかし、この機能のせいで、iCloudをオフにする際に「削除」という気になるメッセージが出てしまうんです。
オフにする前の重要な確認事項
iCloudフォトライブラリをオフにする前に、必ず確認しておくべき事項があります。
特に、iCloudだけでなく本体にもオリジナルデータを保存しておきたいという人は、この確認が非常に重要です。
写真の保存場所の確認方法
まずは「設定」アプリから「写真」を開き、現在の保存状況を確認しましょう。
「iCloudフォトライブラリ」がオンになっている人は、最適化にチェックが入っているかも確認します。
最適化設定にしている場合は、本体には小さなデータが保存されているだけのはずです。
そのため、iCloudをオフにするとき、元のデータを本体に戻したい、保存したい場合は空き容量が必要になるんです。
容量の使用状況の確認
「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「写真」の順にタップして、「ストレージを管理」を押すと、iCloud上で写真が使用している容量を確認可能です。
これまで最適化していたデータを、オリジナルのまま本体に戻すなら、これを上回るiPhoneの空き容量が必要になるということです。
本体の空き容量は「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から確認できますよ。
両者の差が大きくて、元に戻せそうにない場合は、iCloudをオフにする前に本体の容量を確保しておく必要があります。
もちろん、元データがiCloudにのみ保存されていればよい、と言う人は問題ありません。
iCloudフォトライブラリをオフにする手順
容量の準備が整ったら、実際のオフ設定に移りましょう。
ここでは、写真を失わないための正しい手順を詳しく説明していきます。
事前のバックアップ作成
まずおすすめは、念のためiTunesやFinderを使用してiPhone全体のバックアップを作成しておくことです。
iCloud に写真やビデオを保存して複数のデバイス間で同期する必要がなくなった場合は、1 台のデバイスで、またはお使いのすべてのデバイスで iCloud 写真をオフにすることができます。写真を確実に残しておくには、先にデバイスにダウンロードするか、コピーを保存しておいてください。
(引用元:Appleサポート)
バックアップの際は「暗号化バックアップ」を選択することで、より確実にデータを保護できます。
このバックアップには写真だけでなく、アプリのデータやシステム設定なども含まれるため、万が一の際の保険として非常に重要です。
バックアップには端末の容量によって30分から1時間程度かかりますが、大切なデータを失うリスクを避けるためには、この時間を惜しまないことをお勧めします。
段階的なオフ設定の手順
「設定」→「写真」から「iCloudフォトライブラリ」をタップし、トグルをオフにすると確認ダイアログが表示されます。
「写真をダウンロード」もしくは「iPhoneから削除」を選択します。
この際、オリジナルデータを本体に戻したい方は空き容量が十分にあることを確認した上で、ダウンロードを行ってください。
通信環境によりますが、枚数によってかなりの時間がかかることもありますので、気長に待つことをおすすめします。
写真のダウンロードが完了したら、オリジナルデータが本体に戻ったことになるため、iCloudフォトライブラリをオフにできます。
設定後の動作確認
iCloudフォトライブラリをオフにした後は、必ず写真アプリを開いて全ての写真が正しく表示されることを確認しましょう。
また、新しく撮影した写真が本体に保存されることも確認しましょう。
なお、iCloudにある写真データも削除したいという場合は、iCloud写真にアクセスして直接削除することもできます。
代替となる写真管理方法
iCloudフォトライブラリをオフにした後の、効果的な写真管理方法について提案させていただきます。
外部ストレージの活用
写真の保存先として、外付けハードディスクなど別の媒体への移管という方法があります。
定期的なバックアップを行うことで、デバイスの故障や紛失時のリスクも軽減できます。
クラウドストレージへの支払いを避けたい方におすすめの方法です。
代替クラウドサービスの検討
Google PhotosやAmazon Photosなど、他のクラウドサービスの利用も検討できます。
iPhone 15 proに変えた!
3年振りの機種変!さて。cloud系を使おうと思いグーグルフォトが良い、iCloudが良い…どっちが良いのか悩み始めた🤣
その後データ移行出来るのか…。
これ以上もっといいことが??
— らんこ (@ranko_222) October 2, 2023
これらのサービスの中には、無料で大容量の保存領域を提供しているものもあります。
ただし、自動アップロード機能の設定方法や、写真の圧縮率については使いたいサービスごとに異なるため、事前に確認することをお勧めします。
安全な写真管理のために
iCloudフォトライブラリをオフにしても、適切な手順を踏めばオリジナルの写真が消失することはありません。
重要なのは、オフにする前に全ての写真を本体にダウンロードし、バックアップを作成しておくことです。
また、iCloud写真のデータをそのまま残しておきたい方は、同期をOFFにするだけで良いでしょう。
オフにした後の写真管理方法も事前に計画しておくことで、より安心してスマートフォンを使用できます。
写真は思い出を残す大切なデータですので、管理方法は慎重に選択することをお勧めします。
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