スマートフォンの画面を守るために欠かせない保護フィルム。
せっかく丁寧に貼ったはずなのに、数週間で端から剥がれ始めてしまい、困っている方も多いのではないでしょうか。
実は、フィルムの剥がれには、貼り付け時の環境や使用するケースとの相性など、様々な要因が関係しています。
今回は、フィルムが剥がれる原因を徹底解説するとともに、正しい貼り付け方法から選び方、メンテナンス方法まで、誰でも実践できる対策をご紹介します。
この記事を参考に、フィルムが剥がれるストレスを回避していきましょう。
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目次
保護フィルムの種類と特徴
まずは、スマートフォンの保護フィルムにどのような種類があるのか見ていきましょう。
実は、フィルムの種類によって剥がれやすさに大きな差があることをご存知でしょうか。
ガラスフィルムの特性
最も人気の高いガラスフィルムは、硬度9Hの強化ガラスを使用しています。
NIMASOのガラスフィルム
ちょっと他のより割高だけど2枚入ってて、本当に枠にはめてフィルム引っ張るだけなんだね…
楽々めっちゃ綺麗についた。今後はこれ一択だね✨ pic.twitter.com/ni3ZL8NOdg
— CatStar (@WheatMoon) October 27, 2024
ガラスフィルムは、傷への耐性が非常に高いのが特徴です。
例えば、エレコム社のPM-A19AFLGG01シリーズは、厚さわずか0.33mmながら、硬度9Hを実現しています。
ただし、ガラスフィルムは硬いがゆえに端部に力が集中しやすく、そこから剥がれが始まりやすい傾向があります。
TPUフィルムの特徴
TPU(熱可塑性ポリウレタン)製のフィルムは、柔軟性が高いものが多いです。
柔軟性が高いため、端からの剥がれは比較的起こりにくいのですが、経年劣化による黄ばみが気になる場合があります。
しかし、強い衝撃でも割れにくく、スマホの縁の方まで保護できるのがメリットと言えるでしょう。
フィルムが剥がれる主な原因
では、なぜフィルムは端から剥がれてしまうのでしょうか。
ここからは、その具体的な原因について詳しく見ていきます。
貼り付け時の問題
最も多い原因は、実は貼り付け時の埃や気泡の混入です。
おはちゃ〜
何とかメンテ終わらせてきたちゃただよぉーーースマホの端っこからフィルム剥がれる現象あるあるなんだけどみんなはどうなんだろう?
今日はなんの配信しようかなぁ
沢山遊ぶぞぉ〜!今日もてげてげにいきましょー
#おはようVtuder— ちゃた (@Yata_Yoituki) October 29, 2024
特にスマートフォンの画面端部は、微細な凹凸があり、そこに0.1mm程度の埃が入り込むだけでも、接着力が著しく低下してしまいます。
私の失敗例では、急いで貼り付けたために端に埃が入り、そこから徐々に剥がれが広がっていきました。
使用環境による影響
温度や湿度の変化も、フィルムの剥がれを引き起こす大きな要因となります。
スマートフォンは使用時に40度近くまで温度が上昇することがあり、この熱によって接着剤の性質が変化してしまうのです。
また、寒暖差の激しい環境では、フィルムと画面の熱膨張率の違いにより、端部に応力が集中しやすくなります。
ケースとの干渉
スマートフォンケースとフィルムの相性も重要な要素です。
特に、全面保護タイプのガラスフィルムは、厚みが0.33mm〜0.4mmあるものも多く、ケースと干渉しやすい傾向にあります。
例えば、iPhoneの場合、カメラ部分の段差が大きいため、ケースを装着する際にフィルムが押し上げられやすいという特徴があります。
正しい貼り付け方法
フィルムの剥がれを防ぐためには、まず適切な貼り付けが重要です。
ここでは、プロも実践している確実な貼り付け方法をご紹介します。
貼り付け前の準備
フィルム貼り付けの成功率を高めるためには、まず環境作りが重要です。
スマホの保護フィルム貼り替えた😉
貼り替え作業するとき画面に
埃つくのいやだからお風呂場で作業する。— ぴよぴよ🐣 (@miringi1133) October 26, 2024
私が特におすすめなのは、お風呂場での作業です。
シャワーを少し流して湯気を立てたあとなら、空中の埃を激減させることができますよ。
これなら誰でも出来る方法なので、自宅で貼り替え作業をするときはぜひ試してみてください。
画面クリーニングのコツ
画面の油分や埃を完全に除去することが、フィルムの接着力を最大限に引き出すポイントです。
付属のクリーニングクロスだけでなく、アルコールクリーナーを使用することで、微細な汚れまでしっかりと除去することができますよ。
ただし、拭き取り後に水分が残ったまま貼り替えを行わないように、しっかりと乾燥状態を確認しましょう。
おすすめの保護フィルム
実際に私が使用して効果を実感できた、おすすめの保護フィルムをご紹介します。
価格帯や特徴が異なる製品を選びましたので、ご自身の用途に合わせてお選びください。
高耐久タイプの製品
Spigenの「GLAStR EZ FIT」シリーズは、独自の貼り付けキット付きで、誰でも簡単に気泡なく貼付けることができます。
端からの剥がれを防ぐため、画面端までしっかりとカバーしながらも、ケースとの干渉を最小限に抑える設計となっています。
価格は2,000~3,000円程度と、やや高めですが、耐久性は抜群ですよ。
初心者でもきれいに貼れるのがメリットですね。
コストパフォーマンス重視の選択肢
Ankerのイージーフィットシリーズは、2枚セットで2,000円程度と手頃な価格ながら、優れた品質を誇ります。
スマホの保護フィルム、最近のやつはフレーム付いていて、簡単に貼れる。TPU素材と違って、元々簡単。
でもAnkerのiPhone用ガラスフィルムは、画期的なレベルで簡単で凄いなぁ。
箱を開けて、本体置いて、フィルムを引っ張るだけで、綺麗に貼れる。— カレー・マン (@currymanrx178) October 9, 2024
表面に指紋防止コーティングが加工されているので、綺麗な画面を保つことができますよ。
一般的な使用を想定して、約5000回のスクラッチテストにも耐えうる耐久性が魅力的な製品です。
トラブル発生時の対処法
フィルムの端が剥がれ始めてしまった場合でも、適切な対処で状況を改善できることがあります。
ここでは、具体的な対処法をご紹介します。
応急処置の方法
剥がれた部分が小さい場合は、清潔な手で優しく、空気を押し出すように戻すことで一時的に改善できます。
その際、スマートフォンをドライヤーの弱温風で30秒程度温めると、接着剤が柔らかくなり、より密着しやすくなります。
ただし、破損のリスクが高まるため、熱は絶対に40度を超えないように注意が必要です。
再貼り付けのタイミング
残念ながら、一度大きく剥がれてしまったフィルムは、完全な復活は難しいでしょう。
この場合、早めに新しいフィルムに貼り替えることをお勧めします。
古いフィルムを使い続けると、剥がれた部分から埃が入り込み、画面に傷がつくリスクが高まってしまいます。
メンテナンス方法と長持ちのコツ
フィルムを長く使用するためには、日々のメンテナンスも重要です。
意外と見落としがちなポイントもありますので、しっかりとケアしていきましょう。
日常的なケア方法
フィルム表面は、柔らかいマイクロファイバー製クロスで1日1回程度、優しく拭くことをお勧めします。
強い力でこすると、フィルムの端部に過度な力がかかり、剥がれの原因となってしまいます。
また、ウェットティッシュの使用は避け、専用のクリーニングキットを使用するようにしましょう。
余計な水分は、逆に汚れがひどくなったり、剥がれの原因になる可能性もあります。
フィルムの剥がれ防止対策まとめ
本記事では、フィルムの選び方から貼り付け方、トラブル対処まで、詳しく解説してきました。
保護フィルムは、大切なスマートフォンを守るための重要なアイテムです。
適切な選択と丁寧なメンテナンスで、その性能を最大限に引き出すことができます。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひフィルムの剥がれ問題を解決していただければ幸いです。
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