スマートフォンの所持率が年々上昇する中、お子様の安全な利用のためにも、適切な設定は欠かせませんよね。
本記事では、ペアレンタルコントロールやフィルタリング、位置情報の活用など、子供用スマホの具体的な設定方法をわかりやすく解説します。
子供との信頼関係を築きながら、安心してスマートフォンを使わせるためのコツをお伝えします。
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目次
基本的なペアレンタルコントロールの設定
まずは、スマートフォンの基本的な制限設定から見ていきましょう。
iPhoneであれば「スクリーンタイム」、Androidであれば「ファミリーリンク」という機能が標準で搭載されています。
これらの機能を使うことで、使用時間の制限やアプリの利用制限などが可能になるんです。
私が特におすすめしたいのが、1日の利用可能時間の設定です。
発達段階にある子供たちにとって、長時間の画面視聴は望ましくありませんよね。
iPhoneで具体的な時間制限を設定する方法
iPhoneのスクリーンタイム機能は、細かな時間管理が可能です。
設定方法は「設定」→「スクリーンタイム」で子供の名前を選び、案内に沿って「アプリの制限」と進みます。
ここでは、YouTubeは1日30分まで、ゲームは1時間までといったように、アプリごとに制限時間を設定できます。
さらに「休止時間」機能を使えば、就寝時間や勉強時間など、特定の時間帯にスマートフォンの使用を制限することも可能です。
例えば、平日は午後7時から午後9時までを勉強時間として設定し、その時間帯は学習アプリ以外を使用できないようにすることができます。
また、許可するアプリを設定することもできるため、緊急時の電話やメッセージは常に利用可能な状態にできますから、安全面でも配慮が行き届いていますね。
Androidで具体的な時間制限を設定する方法
Androidのファミリーリンク機能は、Googleアカウントを利用して子供の端末を管理します。年齢によって、アカウントとの紐づけ作業には作業の違いがあります。
13 歳未満のお子様は、保護者がアカウントを作成することができます。アカウント作成の際に保護者のアカウントにリンクし、ファミリー リンクの設定も可能です。
(引用元:Android公式)
まず、保護者のスマートフォンにファミリーリンクアプリをインストールし、子供のGoogleアカウントと連携させます。
設定では、1日の利用可能時間を細かく管理できます。
例えば「平日は2時間まで」「休日は3時間まで」というように、曜日ごとに異なる制限時間を設定可能です。
また、就寝時間に合わせて「午後9時以降はロック」といった時間帯制限も設定できます。
子供が集中して学習に取り組んだり、健康的な環境を整えられたりする、非常に便利な機能ですね。
有害サイトへのアクセス制限設定
インターネット上には、お子様に見せたくないコンテンツが数多く存在しますよね。
そのため、フィルタリングサービスの設定は必須といえるでしょう。
各携帯電話会社が提供するフィルタリングサービスを利用することで、有害サイトへのアクセスを効果的にブロックできます。
具体的なフィルタリング設定方法
例えば、NTTドコモの場合「あんしんフィルターfor ドコモ」というサービスがあります。
未成年者は、このようなフィルタリングサービスへの加入が、法的に義務づけられているんですね。
ドコモの場合は、年齢に応じて段階制のフィルタリングレベルが用意されています。
具体的には、SNSやダウンロードサイト、出会い系サイトなどが自動的にブロックされます。
位置情報の活用と設定
子供の居場所を把握できる位置情報サービスの活用も、安全対策として有効です。
最新のスマートフォンには高精度なGPS機能が搭載されており、リアルタイムで位置情報を確認することができます。
位置情報の詳細設定
最近のスマートフォンでは、たとえばファミリーリンクの「位置情報」機能やAppleの「位置情報の共有」機能を使って、家族間で位置情報を共有できます。
設定は簡単で、ファミリー共有などのメニューから、位置情報を共有したい家族のアカウントを選択するだけです。
わが子の帰宅時間が遅いときなど、すぐに居場所を確認できて便利です。
登録しておいた場所に出入りした際に、通知が届くような設定にもできるため、応用が効くのも嬉しいポイントですね。
アプリの購入制限と課金設定
子供のスマートフォン利用で悩ましいのが、アプリの課金問題です。
気づかないうちに高額な請求が発生してしまうケースも少なくありません。
実際、2022年度の国民生活センターへ寄せられた相談件数は4024件にも及んだとのこと。
子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという保護者からの相談が多く寄せられています。契約当事者が小学生・中学生・高校生(以下「小中高生」という)のオンラインゲームに関する2022年度の相談件数は4,024件で、契約購入金額の平均は約33万円と高額です。
(引用元:国民生活センター)
未成年者による意図しない課金トラブルの相談は増え続けており、深刻な問題となっているため、ご家庭でも注意が必要です。
アプリストアの課金制限設定
iPhoneの場合、「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」から、App Storeでの購入を制限できます。
Androidの場合は、Google Playストアの設定から「認証を必要とする」を選択することで、購入時にパスワードの入力を必須にできます。
これで、勝手に課金される事態を避けられるので安心ですね。
コミュニケーションアプリの安全設定
LINEやTwitterなどのSNSアプリは、使い方を誤ると危険です。
特に知らない人とのやり取りには注意が必要です。
私の経験では、子供と一緒にルールを決めることが大切だと感じています。
SNSアプリの機能制限
例えばLINEの場合、18歳未満のユーザーを保護するために、一部の機能には制限がかかるようになっています。
たとえば、「IDによる検索」や「友達への追加を許可」といった、不特定多数の人と繋がる可能性がある機能は制限される仕様になっているんですよ。
他にも、Twitterなど一部のSNSは年齢制限を設けており、青少年を保護するためのセーフティーネットが敷かれているんです。
ただし、これを過信しすぎないことも大切です。
SNS少女たちの10日間見た
自分の子供たちを守らないと強く感じた。制限かけるだけじゃダメなことは分かる。子供の興味心とか、怖いもの見たさは自分もわかるから。だからこそ何をしなければならないのか、考えさせられる— こう® (4y🚃1y🎀) (@hmn_d414) October 29, 2024
SNSで起こり得るトラブルや個人情報漏洩のリスクに関しては、しっかりと保護者からも教えてあげるのが、より安心して子供にスマホを使わせるコツです。
定期的な利用状況の確認とルール作り
子供用スマホは、設定をしたら終わりではありません。
定期的に利用状況を確認し、必要に応じてルールを見直すことが大切です。
私の場合、毎週日曜日の夜に子供と一緒にスマートフォンの使い方について見直す時間を設けています。
使い方の振り返りと設定の見直し
具体的には、その週のスクリーンタイムの記録を確認したり、困ったことがなかったか話し合ったりします。
いつまでも同じルールではなく、子供の成長に合わせて、適度に制限を緩めていくことも検討しましょう。
親子の信頼関係を築きながら、安全なスマートフォン利用を支援していくことが、私たち保護者の役割だと考えています。
そのためにも、定期的な見直しの時間は必要だと思います。
家族でのルール作成とその実践
例えば「食事中はスマートフォンを使わない」「就寝1時間前は使用しない」といった具体的なルールを、家族で話し合って決めていきます。
ルールを作る際は、必ず「なぜそのルールが必要か」という理由も一緒に考えることをおすすめします。
例えば「食事中はコミュニケーションの大切な時間だから」「睡眠の質を確保するため」といった具体的な理由があると、子供も納得して守ってくれやすいものです。
また、ルールを守れたときのご褒美システムを取り入れるのも効果的です。
例えば、1週間すべてのルールを守れたら、お気に入りのゲームの制限時間を30分延長するなど。
ただし、あまり厳しすぎるルールは逆効果になる可能性もあるので、お子様の年齢や生活スタイルに合わせて、適度な範囲で設定することが大切です。
子供の安全なスマートフォン利用のために
ここまで様々な設定方法をご紹介してきましたが、最後におさらいをしておきましょう。
子供用スマホの設定では、ペアレンタルコントロール、フィルタリング、位置情報の共有、課金制限、SNSの安全設定など、それぞれの項目が重要な役割を果たします。
しかし、最も大切なのは、設定だけに頼らず、お子様との信頼関係を築きながら、安全な使い方を一緒に学んでいく姿勢です。
困ったときはすぐに相談できる関係性を作ることで、トラブルの早期発見・対応が可能になるからです。
スマートフォンは便利な道具である反面、使い方を誤れば危険も伴います。
この記事で紹介した設定とアドバイスを参考に、お子様が安全にスマートフォンを活用できる環境を整えていただければ幸いです。
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