iPhoneの画面録画機能は、ゲームプレイの記録やアプリの使い方の説明動画作成など、様々な用途で活用されています。
iOS 11以降に搭載されたこの機能は、非常に便利ではあるものの、もっと高画質で撮影したい人もいるでしょう。
そこで今回は、画面録画の実際の画質や音質、録画時の設定について、詳しく解説していきます。
サードパーティ製アプリも紹介するので参考にしてみてください。
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目次
画面録画の基本スペック
iPhoneの画面録画機能は便利ですが、基本的なカメラおよびビデオ機能と比べるとその設定は限定的です。
まずはiPhoneの画面録画について基礎知識を深めていきましょう。
画面解像度と録画品質
iPhoneで画面録画する場合、1920×888ピクセルという解像度での録画が基本です。
通常のビデオ撮影の場合は高画質を選択することもできるため、少々物足りなく感じる人がいるかもしれませんね。
iPhoneでゲーム画面を録画して、動画編集アプリで端を切り落とした9:16の動画にした時、画質が劣化する理由がやっとわかった。
1080×1920に収まるように、888×1920で録画されてたんだな。
僕はその中央部分を引き延ばして1080×1920にしてたんだ。そりゃあ荒くもなりますよ。— DebugWyvern (@DebugWyvern) November 19, 2024
録画されたデータは H.264/HEVC形式で保存されます。
10秒程度の画面録画では、20MB前後の容量が発生します。
1分あたりの撮影では、約130MBから150MBのファイルサイズとなる傾向があります。
フレームレートと滑らかさ
画面録画ではおよそ60fps(1秒間に60フレーム)での記録が可能です。
本来のビデオ撮影であれば、30/60など細かくフレームレートを設定可能ですが、画面録画の場合はいくら元の設定を触っても一律です。
すべてのコンテンツで高フレームレートが使えるわけではないため、画質にこだわる方は注意が必要です。
音声録音の品質とオプション
画面録画時の音声品質も画質と同様に、デフォルト設定のとおりになります。
具体的には、iPhoneの内蔵マイクで画面収録した場合のビットレートは、私の場合平均して100~120kbps程度でした。
また、44.100kHzのオーディオサンプリングレートで、ステレオ録音が可能です。
注意点として、実際の録音では周囲の環境音も拾ってしまう点には注意が必要です。
そのため、ナレーション録音には適していない場合があるでしょう。
データサイズと録画時間の関係
画面録画のデータサイズは、録画内容や撮影時間によって大きく変動します。
実際の数値を見ながら、適切な録画時間の設定方法を考えていきましょう。
特に、長時間の録画を予定している方にとっては重要な情報となります。
録画時間とストレージ容量
標準設定での画面録画では、先述のとおり1分あたり120MB程度と仮定すると、5分の画面収録でも600MBを消費する計算になります。
つまり、ゲームの画面録画など長時間に及べば及ぶほど、ストレージ容量を非常に圧迫することになります。
動きの多いゲーム映像や音声のあるメディアを画面収録する場合は、さらに大きなサイズとなる可能性もあるでしょう。
iPhoneストレージ足りてなくて
画面録画できてなかったの最悪
誰か恵んでくれませんか(;;)— (@mo9_nyan) June 19, 2024
iPhoneの空き容量が少ない場合は、事前に不要なデータを整理しておかなければ、画面収録が途中で終了してしまうことも考えられます。
サードパーティ製アプリでの画面収録
iPhoneの標準画面録画機能に加えて、サードパーティ製のアプリを使用することで、より高度な録画機能を活用することができます。
これらのアプリは、標準機能では提供されていない編集ツールや、詳細な設定オプションを提供してくれます。
特に、プロフェッショナルな動画制作や、より細かな制御が必要な場合には、サードパーティ製アプリの使用を検討する価値があるでしょう。
おすすめアプリ
画面録画用のサードパーティ製アプリには、多くの選択肢がありますが、特に優れた機能を提供しているアプリをご紹介します。
Record it!は高品質な画面録画に加え、顔出し配信用のファイスカム機能も搭載しており、ゲーム実況やアプリのチュートリアル作成に人気があります。
Screen Recorder+は豊富な編集ツールとリアクションが特徴のアプリです。
また、画面録画はシンプルな操作性が魅力で、高フレームレートでの録画と配信が可能です。
無限カメラは直感的な操作性と豊富な画質設定が特徴で、長時間録画も可能なのでSNS向けの動画作成にも適しています。
アプリの選び方
サードパーティ製の画面録画アプリを選ぶ際は、いくつかの重要なポイントを考慮しましょう。
まず、録画品質のカスタマイズ性として、解像度やビットレートなど、細かな設定が可能かどうかを確認することが重要です。
iPhone機能の画面録画じゃなくて画録アプリを使えばいじれるのか!そういうのもあるんですねぇ。
なんか画面録画って内容的に怖いんでサードパーティのアプリ使うか悩ましい…— むっしゅ takayoshi (@monsieurTAKA) December 17, 2024
次に、編集機能の充実度も重要な要素となり、トリミングやテキスト挿入、エフェクトなど必要な編集ツールが揃っているかを確認しましょう。
また、使用目的との適合性も考慮すべきポイントです。
ゲーム実況、教育コンテンツ、ビジネスプレゼンテーションなど、目的に応じた特殊機能の有無を確認することで、より効果的な活用が可能となります。
価格設定も重要な選択基準となり、無料版と有料版の機能差、サブスクリプション型か買い切り型かなど、コストパフォーマンスを検討する必要があります。
さらに、App Storeでの評価やユーザーレビューを参考に、アプリの安定性と信頼性を確認することをお勧めします。
これらの要素を総合的に判断し、自分の用途に最適なアプリを選択することが重要です。
活用シーンに応じた設定のコツ
画面録画の使い方は人それぞれですが、用途に応じて最適な設定は変わってきます。
ここからは、具体的な活用シーン別のおすすめ設定をご紹介します。
ゲーム実況向けの設定
ゲーム実況では、高フレームレートと高画質が重要です。
このような用途であれば、120fpsでの録画が可能なゲームアプリを選んでみましょう。
また、ゲーム音声とボイスコメントを同時に録音する場合は、外部マイクの使用もお勧めです。
最近のゲームは綺麗なグラフィックが多いので、高画質設定での録画が望ましいですね。
アプリ解説動画の設定
アプリの使い方を解説する動画では、画面上の文字や細かいUIの視認性が重要となります。
標準の60fpsで十分ですが、テキストの挿入など解説要素をいれられるアプリがおすすめです。
他にも、エフェクトや色調設定など、視覚的に編集する設定をオンにすることで、より分かりやすい解説動画を作成することができるはずです。
目的に応じた最適な音質と画質に設定しよう
iPhoneの画面録画機能は便利な機能ですが、基本的にはデフォルト設定でしか使えません。
そのため、多彩な解像度と音質を実現したい場合は、サードパーティ製のアプリを使うのがおすすめです。
プロフェッショナルな品質の動画を作成することができますよ。
ただし、高画質での録画は大きなストレージ容量を必要とするため、用途に応じて適切な設定を選択することが重要です。
ぜひ、本記事で紹介したiPhoneの画面収録テクニックを活用して、魅力的な動画を作成してみてくださいね。
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