iPhoneユーザーの多くが経験する「バックアップはとっているけれど、そのファイルがどこにあるのかわからない」という状況。
特にWindowsパソコンでiTunesを使用してバックアップを行った場合、保存先の場所が分かりにくいものです。
実は私も以前、バックアップファイルを探すのに苦労した経験があるんです。
そこで今回は、WindowsパソコンでのiPhoneバックアップファイルの保存場所と、その確認方法について詳しく解説していきます。
データ移行や復元、容量管理のときに慌てることのないよう、ぜひ参考にしてください。
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目次
バックアップファイルの基礎知識
まずは、iPhoneのバックアップファイルについて基本的な情報を確認していきましょう。
意外と知らない重要な特徴がありますよ。
バックアップファイルの特徴
iTunesで作成されるバックアップファイルは、通常の拡張子と異なる特殊な形式で保存されています。
このファイルには、アプリのデータや設定情報、写真、メッセージなど、iPhone内のほぼすべての情報が含まれています。
通常、1回のバックアップで数GB〜数十GBのサイズになることも珍しくありません。
最悪
バックアップしてたのになんか急にiPhoneの項目どっか行ったからまた一からやり直し
今日と言わず今年は本当に良い事ねえわ(( pic.twitter.com/3c3xlDkc9q— 何加奈 (@NANIKANA_N1123) December 26, 2022
特に写真や動画を多く保存しているユーザーの場合、バックアップファイルは100GBを超えることもあるんです。
Windows上での標準的な保存場所
WindowsでのiPhoneバックアップファイルは、実は決まった場所に保存されています。
ここからは、その具体的な保存場所について説明していきます。
システムドライブでの保存場所
標準設定では、バックアップファイルはWindows のシステムドライブ(通常はCドライブ)内の特定のフォルダに保存されます。
具体的なパスは「C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup」となっています。
バックアップフォルダ内には、iPhone固有の識別子(40文字程度の英数字の組み合わせ)をフォルダ名とする複数のフォルダが存在することも。
これは、複数のiPhoneをバックアップしている場合や、同じiPhoneの複数のバックアップが保存されている状態を示しています。
バックアップファイルの探し方
では、実際にバックアップファイルを探す方法について、具体的に説明していきましょう。
私も最初は戸惑いましたが、これから説明する方法を使えば簡単に見つけることができます。
エクスプローラーでの検索方法
Windowsのエクスプローラーを開き、アドレスバーに「%appdata%」と入力すると、直接AppDataフォルダにアクセスできます。
または、Windowsボタン+Rで直接検索して実行することもできますよ。
ここから「Apple Computer」→「MobileSync」→「Backup」と進むことで、バックアップフォルダに到達します。
この方法は、フォルダの階層構造を把握していなくても簡単にアクセスできる便利な方法なんです。
コマンドプロンプトを使用した確認方法
Windowsボタン+Rで、コマンドプロンプトを管理者権限で実行する方法もあります。
「C:\Users\あなたのアカウント名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup」というコマンドを入力することで、バックアップファイルの場所を確認できます。
いちいちフォルダを開いていくのが面倒な人は、こちらの方法もおすすめです。
バックアップファイルの管理方法
バックアップファイルを見つけたら、次は適切な管理方法を知っておく必要があります。
ここでは、私の経験も交えながら、効果的な管理方法をお伝えします。
ファイルの整理と削除
古いバックアップファイルは大量の容量を消費するため、定期的な整理が重要です。
不要なバックアップは、iTunesの「環境設定」→「デバイス」から安全に削除できます。
直接フォルダから削除することも可能ですが、iTunesを通じて行うことをお勧めします。
バックアップは、デバイスを破損または紛失した場合にデバイス上の情報を失わないための最適な方法の1つです。新しいデバイスを購入して、以前の設定をそこに転送したい場合にも、バックアップを作成しておくと便利です。
(引用元:Appleサポート)
最新のバックアップは、予期せぬトラブルに備えて最低でも2つ程度は保持しておくといいでしょう。
USB機器や別フォルダへの移動方法
システムドライブの容量が逼迫している場合は、バックアップファイルを別の媒体に移動することも検討できます。
バックアップファイルの場所を移動したい場合は、まず先述の方法で該当のファイルを検索し、移したいフォルダに動かすだけでOKです。
普段は使うことが少ないかもしれませんが、容量が圧迫されている時や、万が一のトラブルに備えて別の媒体に移しておくのも手かもしれません。
ファイルが見つからない場合の対処法
バックアップファイルが見つからない場合の対処方法について、さらに詳しく解説していきましょう。
慌てずに以下の手順を試してみてください。
iTunesのバックアップを探す
iTunesの「編集」メニューから「環境設定」を開き、「デバイス」タブを選択すると、これまでに作成したバックアップの一覧が表示されます。
各バックアップの作成日時と端末名が表示されるので、目的のバックアップを特定できます。
このリストに表示されているバックアップは、必ずパソコン内のどこかに保存されているはずです。
ログインアカウントの確認
Windowsを複数のユーザーで共有している場合、別のアカウントでバックアップが作成されている可能性があります。
特に、家族で1台のパソコンを使っている場合などは、このような事例が起こりやすいです。
各ユーザーアカウントの AppDataフォルダをそれぞれ確認してみてください。
バックアップの重要性
ここまで様々な確認方法や対処法を説明してきましたが、バックアップの管理が面倒だなと感じる人もいるでしょう。
しかし、定期的なバックアップの作成は非常に重要であり、それにはれっきとした理由があります。
予期せぬ紛失・破損に備える
iPhoneの紛失や破損は、いつ誰の身に起こるかわかりません。
特に、スマートフォンは日常的に持ち歩くため、思わぬアクシデントに遭遇する可能性が高いものです。
iPhone、iPad、iPod touch をバックアップしておけば、万一デバイスを交換、紛失、損傷したときも大切な情報のコピーがあるので安心です。
(引用元:Appleサポート)
定期的なバックアップを取っておくことで、新しい端末への移行もスムーズに行えます。
有料のクラウドストレージを使わずに済む
iCloudの無料容量は5GBまでですが、iTunesを使用したパソコンへのバックアップなら、容量を気にせずデータを保存できます。
写真や動画が多い場合、iCloudの有料プランを契約する必要が出てきますが、定期的にパソコンにバックアップを取っておけば、追加の費用なしでデータを安全に保管できます。
ただし、バックアップファイルは大容量になる可能性があるため、パソコンの空き容量には注意が必要です。
安全なバックアップ管理のために
WindowsパソコンでのiPhoneバックアップファイルの保存場所は、一見分かりにくい場所にありますが、実は決められた場所にきちんと保存されています。
標準の保存先である「C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup」を覚えておくことで、必要な時にすぐにアクセスできます。
また、定期的なバックアップの作成と整理など、適切な管理方法を実践することで、大切なデータを安全に保護することができます。
ぜひ皆さんも、この機会にバックアップファイルの保存方法と頻度を見直してみてはいかがでしょうか。
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