スマートフォンの新しい通信方式として注目を集めているeSIM。年々使っているユーザーも増えてきました。
物理的なSIMカードが不要で、オンラインで手軽にキャリアを切り替えられる便利な技術として、採用する端末もどんどん増えています。
そこで、シャープで当時人気絶大だった機種「AQUOS sense3」についても、「eSIMは使えるのか」と疑問に思っている方がいますが、残念ながら対応していないんです。
今回は、AQUOS sense3のSIM対応状況から、eSIMが使えない場合の代替手段、実用的な運用方法まで、分かりやすく解説していきます。
機種選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
AQUOS sense3の通信方式とSIM対応
AQUOS sense3は、従来の物理的なSIMカードを2枚搭載できる仕様となっています。
つまりデュアルSIM対応ということです。
対応する通信方式は、4G LTE(Band 1/3/8/18/19/26/28)とau VoLTE(4G LTE音声通話)です。
これらの仕様について、具体的に解説していきましょう。
eSIMには対応していない
AQUOS sense3は残念ながらeSIMには対応していません。
ただし、主要なキャリアや格安SIMブランドのnanoSIMカードは問題なく使用できます。
一般的なユーザーであれば、日常的な使用で特に不便を感じることは少ないでしょう。
端末はSHARPのAQUOS sense3のSIMフリー版。決め手は2枚SIMを挿せる+おサイフケータイ機能だったんですけど、セールとはいえ1万円弱で手に入れたとは思えないちゃんとした端末で全然不満が無いです。顔認証と指紋認証の便利さにビックリ。これから使い込んでいく中でどうなるか。
— ぃゎ (@_iwa3_) April 10, 2020
このように物理SIMを2つ準備できれば、2回線を使い分けることは可能です。
対応バンドと通信速度
AQUOS sense3は、主要なキャリアの周波数帯をカバーしています。
私が実際に使用してみた経験では、動画視聴やSNSの利用には十分な速度が出ていましたよ。
4GLTE対応ではありますが、日常的な利用であれば全く問題ありません。
eSIMとは何か?概要を解説
eSIMについて聞いたことはあるけれど、詳しくは分からないという方も多いのではないでしょうか。
eSIMとは「embedded SIM」の略で、端末に組み込まれた小さなICチップのことを指します。
このチップは従来のSIMカードと異なり、端末から取り外すことができない仕様となっています。
なぜeSIMが注目されているのか
eSIMの最大の特徴は、物理的なカードの差し替えなしでキャリアを変更できる点です。
特に海外渡航時には、現地のキャリア情報をダウンロードするだけで即座に利用を開始できるため、とても便利です。
海外でSIMカードを利用する場合、事前にカードを購入するか、現地で購入したカードをお使いのスマホに差し替える必要があります。eSIMであれば、海外のキャリアであってもオンラインで手続きができるため、差し替え作業が発生せず海外でも使いやすいのが特徴です。
(引用元:povo公式)
私の知人も海外出張時には、eSIM対応端末の便利さを実感したと話していました。
eSIMのメリットと特徴
eSIMを使用すると、オンラインで簡単にキャリアを変更できるだけでなく、1台の端末で複数の回線契約を使い分けることも可能です。
ただし、この機能を利用するためには、端末自体がeSIMに対応している必要があるのです。
残念ながらこのスマートフォンはeSIM非対応のため、別の方法で2回線を使うことを検討しましょう。
物理SIMの活用方法
nanoSIMは現在でも主流の規格であり、多くのユーザーに利用されています。
AQUOS sense3は、このnanoSIMに対応していることで、幅広い選択肢が用意されているのです。
実際の活用方法について、詳しく見ていきましょう。
物理SIMゆえのメリット
物理的なSIMカードには、実は独自の利点があります。
例えば、端末が故障した場合でも、SIMカードを別の端末に差し替えるだけで、すぐに回線を移行できます。
私の経験では、この簡単な差し替えが可能な点は、特に緊急時に重宝します。
また、中古端末への機種変更時も、使い慣れたSIMカードをそのまま使えるという安心感があります。
SIMカードの選び方と注意点
市場には様々な格安SIMブランドが存在しますが、AQUOS sense3では、主要なMVNOのSIMカードがほぼすべて利用可能です。
ただし、契約前に必ずAPN設定の手順を確認しておくことをお勧めします。
実際の設定は思ったより簡単なので、心配はいりません。
代替手段の提案
eSIMが使えないことで不便を感じる場面もあるかもしれません。
しかし、実は効果的な代替手段がいくつか存在するんです。
それらについて詳しく説明していきましょう。
デュアルSIMの活用
先述のとおり、AQUOS sense3はeSIMにこそ対応していませんが、デュアルSIMには対応しています。
2枚のSIMカードを挿入できるデュアルSIM(DSDV)に対応。2回線のLTEを利用できるので、仕事用、プライベート用などと便利にご使用いただけます。
(引用元:SHARP公式)
そのため、規格のあった物理SIMを2つ用意すれば、問題なく2つの回線を使い分けることができますよ。
ただし注意点もあり、この機能はSHARPから発売されたSIMフリー版にしか搭載されていません。
キャリア版ではシングルSIM対応のみとなっているため、注意が必要です。
モバイルルーターの活用
2回線利用を検討している方には、モバイルルーターの活用もお勧めします。
AQUOS sense3をメインの通話・データ通信用として使用しながら、サブ回線としてモバイルルーターを併用する方法です。
私自身、この組み合わせを試したことがありますが、通信量や料金プラン、利用用途によってはむしろ理想的な使い方になることもあります。
eSIMは使えないがデュアルSIMは可能
AQUOS sense3がeSIMに対応していないことは、確かにデメリットの一つといえます。
しかし、実際の使用シーンを考えると、ほとんどのユーザーにとって大きな問題にはならないでしょう。
むしろ、デュアルSIM対応という点では、2回線で利用できるため価値を持つ端末だと私は考えています。
将来的なアップグレードを検討する際は、eSIM対応端末への移行も選択肢の一つとなりますが、現時点では物理SIMでも十分に実用的な使用が可能です。
特に国内での利用が主な方であれば、AQUOS sense3は依然として魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。
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