突然ですが、iPhoneを使用中に「ご使用のiPhoneに14種類のウイルスが検出されました」というメッセージを見たことはありませんか?
このようなメッセージを目にすると、多くの方が不安に駆られるでしょう。
しかし、落ち着いてください。実は、このメッセージはほとんどの場合、詐欺行為の一種なのです。
今回は、このような詐欺的なメッセージが表示された際の対処法について、詳しく解説していきます。
スマートフォンに詳しくない方でも安心できるように、分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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目次
iPhoneのセキュリティ機能
iPhoneには、高度なセキュリティ機能が搭載されています。
Appleは、iOS(iPhoneの基本ソフトウェア)に様々な保護機能を組み込んでいるのです。
iOS内蔵のセキュリティ機能
iOSには、「サンドボックス」と呼ばれる技術が採用されています。
これは、各アプリを独立した環境で動作させることで、他のアプリやシステムに影響を与えないようにする仕組みです。
例えば、iOS 15以降では、アプリごとにネットワークアクセスを制限する「App Network Access」機能も追加されました。
私個人としても、iPhoneのセキュリティ機能には大変感心しています。
Androidスマートフォンと比べても、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)の感染率が非常に低いのが特徴ですね。
App Storeの審査システム
さらに、App Storeには厳格な審査システムが存在します。
Appleの審査チームが、すべてのアプリを人手に加えてAIや機械処理を交えながらチェックしているのです。
あら、そうなんだ。iPhoneは使いやすさはあっても耐久性はないかと思ってた(笑)
物理的にはそうでも無いかもだけど、よっぽど悪い使い方しない限りウイルスでダメになるとこは無いからかも?
iPhoneのアプリのダウンロードとファイルの管理は厳しいですからねぇ。— す〜ぱ〜もきゆ通 (@beatmokiyu) September 3, 2024
Appleによれば、2023年の時点で、170万件を超えるアプリの申請が拒否されたとのことで、このチェックの厳格さが伺えますね。
これらの対策により、iPhoneが実際にウイルスに感染する可能性は極めて低くなっています。
ですので、「14種類のウイルスが検出されました」というメッセージは、ほぼ間違いなく詐欺だと考えてよいでしょう。
では、なぜこのようなメッセージが表示されるのでしょうか?
次は、この詐欺的メッセージの正体について見ていきましょう。
詐欺的メッセージの正体
「ウイルスが検出されました」というメッセージは、主にウェブブラウザ(Safari、Chrome、Firefoxなど)を使用中に表示されます。
これは、悪意のあるウェブサイトが表示しているポップアップやページなのです。
フィッシング詐欺の一種
このような詐欺的メッセージは、フィッシング詐欺の一種と言えます。
フィッシング詐欺とは、信頼できる組織や企業を装って個人情報を盗み取ろうとする犯罪行為です。
例えば、「Apple公式セキュリティチェック」などと称して、Apple IDとパスワードの入力を求めてくるケースがあります。
しかし、本物のAppleが突然このような方法でセキュリティチェックを行うことはありません。
私の知人も一度、このような詐欺的メッセージに遭遇したことがあります。
幸い、すぐに怪しいと気づいて対処できましたが、焦ってしまうと騙されてしまう可能性もありますよね。
皆さんも十分注意してください。
広告収入目的のクリックベイト
また、単純に広告収入を得るためのクリックベイト(誇張した見出しで興味を引き、クリックさせる手法)である場合もあります。
「今すぐクリックしないと大変なことになる!」といった煽り文句で、不安をあおってクリックを誘導するのです。
詐欺メールとか絶対引っかからないし〜と思ってたのに偽ヤマトに普通に騙されてリンク先を開いてしまった。開いた先の日本語が怪しくてようやく気付いて、個人情報は入力してない。iPhoneだからウイルスの類は多分大丈夫だけど、恥ずかしさと情けなさと屈辱感が…
— ▫️ (@bokuyouray) July 14, 2024
こういったサイトにアクセスしてしまうと、大量の広告が表示されたり、不要なアプリのインストールを促されたりすることがあります。
このような悪質な広告手法には本当に腹が立ちますね。
さて、ここまで詐欺的メッセージの正体について見てきました。
では、実際にこのようなメッセージに遭遇した場合、どのように対処すべきでしょうか?
次は、具体的な対処法について解説していきます。
詐欺的メッセージへの対処法
「ウイルスが検出されました」というメッセージが表示された場合、落ち着いて以下の手順で対処しましょう。
ブラウザを強制終了する
まず、表示されているブラウザを強制終了します。
iPhoneの場合、ホームバーを上にスワイプしてアプリスイッチャーを表示し、ブラウザのアプリカードを上にスワイプして終了させます。
iPhone 8以前のモデルをお使いの方は、ホームボタンをダブルタップしてアプリスイッチャーを表示させます。
この操作に慣れていない方もいるかもしれませんが、覚えておくと様々な場面で役立ちますよ。
私も以前、しつこいポップアップに悩まされたことがありますが、この方法で簡単に解決できました。
皆さんも、いざという時のために覚えておいてくださいね。
ブラウザの履歴とデータを削除する
次に、ブラウザの履歴とデータを削除します。
Safariの場合、「設定」アプリから「Safari」を選択し、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
この操作により、悪意のあるウェブサイトのキャッシュや情報が削除されます。
ただし、ログイン情報なども消去されてしまうので注意が必要です。
個人的には、定期的にこの操作を行うことをおすすめします。
不要なデータが削除されてiPhoneの動きが軽くなる感じがしますよ。
機内モードをオンにする
さらに、一時的に機内モードをオンにすることをおすすめします。
コントロールセンターから機内モードのアイコンをタップするだけです。
これにより、インターネット接続が遮断され、悪意のあるサイトとの通信を防ぐことができます。
ちなみに、最新のiOS 17では、機内モードをオンにしてもWi-FiとBluetoothは毎回自動的にオフにならなくなりました。
機内モードの間に Wi-Fi または Bluetooth をオンにした場合、機内モード中にオフに切り替えない限り、機内モードを次回使う際もオンになります。
(引用元:Appleサポート)
必要に応じて都度オフにしてくださいね。
これらの対処を行った後、再度ブラウザを起動してみましょう。
多くの場合、問題は解決しているはずです。
ポップアップブロックの設定を確認する
再発防止のため、ブラウザのポップアップブロック設定を確認することも重要です。
Safariの場合、「設定」アプリから「Safari」を選択し、「ポップアップをブロック」がオンになっていることを確認します。
この設定により、多くの迷惑なポップアップを防ぐことができます。
ただし、正常なポップアップまでブロックされてしまう場合もあるので、その際は一時的にオフにする必要があるかもしれません。
個人的には、この設定は常にオンにしておくことをおすすめします。
ウェブ閲覧の際にストレスなく快適に見ることができますよ。
セキュリティ対策の強化
詐欺的メッセージへの対処が完了したら、今後同様の問題に遭遇しないよう、セキュリティ対策を強化しましょう。
最新のiOSにアップデートする
まず、iOSを最新バージョンにアップデートすることが重要です。
ソフトウェアを常に最新の状態にしておくことは、Apple 製品を安全にお使いいただくための最も重要な方策の一つです。
(引用元:Appleサポート)
「設定」アプリから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、利用可能なアップデートがあれば実行しましょう。
例えば、2023年9月にリリースされたiOS 17では、「セーフブラウジング」機能が強化されました。
この機能により、フィッシングサイトやマルウェアサイトへのアクセスがより効果的にブロックされるようになっています。
私は、新しいiOSがリリースされたらすぐにアップデートするようにしています。
新機能を試せるのが楽しみなこともあり、できるだけ早く更新する派なんです。
皆さんも、セキュリティ向上のために、ぜひ定期的なアップデートを心がけてくださいね。
信頼できるサイトのみを閲覧する
安全なブラウジングのためには、信頼できるサイトのみを閲覧することが大切です。
URLが「https」で始まっているか、アドレスバーに鍵マークが表示されているかを確認しましょう。
例えば、「https://www.apple.com」は公式のAppleウェブサイトですが、「http://apple-security-check.com」のような怪しいURLには要注意です。
私自身、ネットサーフィンが趣味なので、様々なサイトを見て回ることがあります。
しかし、セキュリティを意識するようになってからは、よく知らないサイトへのアクセスは控えるようになりました。
むやみやたらにクリックせず、安全かどうかを重視するようになったので、大人になった証拠かもしれません(笑)。
不審なリンクをタップしない
メールやSMS、SNSで送られてくる不審なリンクは絶対にタップしないようにしましょう。
特に、「当選しました!」「アカウントがロックされました」といった煽り文句には要注意です。
iPhoneはほぼウイルスは入らないので無視して下さい。
絶対に変なURLをクリックしたりアプリのインストールはしないように— 怪獣マーチ🐏次のツアーに向かって進め❗️ (@rukahappiness) August 15, 2019
最近では、SMS(ショートメッセージサービス)を使った「スミッシング」と呼ばれる詐欺も増えています。
例えば、「宅配便の配達に失敗しました。以下のリンクから再配達を予約してください」といった内容のSMSが送られてくることがあります。
しかし、これは事実ではなく、詐欺の入口なのです。
私の家族も一度、このようなメッセージを受け取ったことがあります。
幸い、事前に注意喚起していたのでクリックせず大丈夫でしたが、本当に油断なりませんよね。
皆さんも、少しでも怪しいと思ったらリンクをタップせず、公式サイトで直接情報を確認するようにしてください。
公共Wi-Fiの利用に注意する
最後に、公共Wi-Fiの利用には十分注意しましょう。
カフェやホテルなどの公共Wi-Fiは、セキュリティが脆弱な場合があります。
どうしても利用する必要がある場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)サービスの使用をお勧めします。
VPNを使用すると、通信内容が暗号化されるため、より安全にインターネットを利用できます。
私も海外旅行の際には必ずVPNを使用しています。
セキュリティ面での安心感はもちろん、日本のコンテンツにアクセスできるのも魅力ですね。
まとめ
「ご使用のiPhoneに14種類のウイルスが検出されました」というメッセージは、ほぼ間違いなく詐欺です。
iPhoneの優れたセキュリティ機能と、App Storeの厳格な審査システムにより、実際にウイルスに感染する可能性は極めて低いのです。
このような詐欺的メッセージに遭遇した場合は、慌てずに対処することが重要です。
ブラウザの強制終了、履歴とデータの削除、機内モードの活用など、今回紹介した方法を参考にしてください。
また、セキュリティ対策の強化として、iOSの定期的なアップデート、信頼できるサイトの閲覧、不審なリンクへの注意、公共Wi-Fiの利用への注意などを心がけましょう。
セキュリティ対策は面倒に感じるかもしれません。
しかし、大切な個人情報を守るためには必要不可欠です。
この記事を参考にして、ぜひ安全にiPhoneを利用するように心がけてみてくださいね。
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