「ファミリー共有を使うと、自分がダウンロードしたアプリが家族に見られてしまうのでは」という不安の声をよく耳にしますね。
実は、この心配は一概に当たっているとも外れているとも言えないんです。
ファミリー共有には様々な設定があり、適切に管理することで、プライバシーを守りながら便利な機能を活用することができます。
今回は、アプリの共有設定と、プライバシーを守るための具体的な方法について詳しく解説していきます。
関連情報
目次
ファミリー共有の基本的な仕組み
まずは、ファミリー共有の仕組みについて正しく理解することが大切です。
この機能は思っているよりも柔軟な設定が可能なんです。
共有される情報の範囲
ファミリー共有では、App Storeで購入したアプリ、Apple Musicの家族プラン、iCloudストレージなどを、最大6人のファミリーメンバーで共有することができます。
たとえば、有料アプリの場合「共有設定」をONにしているものは、家族間でシェアすることができるので便利ですね。
親子間でアプリの購入制限を設定している場合などは、勝手にアプリを購入しようとしても保護者に通知が行きます。
お子様がアプリ、映画、その他のコンテンツの購入をリクエストすると、ファミリー管理者に通知が届きます。ファミリー管理者は自分のデバイスから直接リクエストを承認または拒否できます。
(引用元:Appleサポート)
このような場合は有料アプリをダウンロードしようとすると、自動的に情報がばれてしまうことになります。
写真やファイルなどの個人データは、設定を公開にしない限りは家族に共有されることはありません。
購入履歴の表示設定
App Storeの購入履歴は、デフォルトでは家族間で表示される設定になっています。
しかし、この設定は「非表示」に変更することが可能です。
App Storeから自分の購入履歴を確認し、共有設定を管理できます。
ですから、家族に購入したことを知られたくないアプリは、この設定にしておくことをおすすめします。
プライバシーを守るための設定方法
アプリのダウンロード履歴を完全に非公開にしたい場合は、共有設定を解除するという方法があります。
実際の設定手順を見ていきましょう。
ファミリー共有の解除
設定アプリを開き、画面上部に表示されている自分の名前(Appleアカウント)をタップしましょう。
「ファミリー共有」を選択すると、現在共有しているファミリーメンバーの一覧が表示されているはずです。
スクロールして「購入アイテムの共有を停止」を選択すれば、アプリの共有設定を変更できます。
この設定を無効にすると、自分が購入したアプリはファミリーメンバーと共有されなくなります。
そろそろスマホのファミリー共有で親と繋がってんの解除してくれんかな、、
俺もうすぐ20だぜ??スマホで好きに買い物とかさせてくれよ……— ナュチュ (@sss_rouninaji) June 1, 2024
なお、ファミリー共有自体の設定を解除することもできますが、写真の共有なども解除されてしまうため、用途に合わせて設定を変更するのがおすすめです。
さらに、13歳未満の子どものアカウントは削除ができないため、たとえあなたのAppleアカウントからファミリー共有設定を外すとしても、他のファミリーと紐づけておく必要がある点には注意しておきましょう。
別のApple IDでの管理方法
プライバシーを完全に確保したい場合は、別のApple IDを作成するという選択肢もあります。
この方法について、具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
複数のApple IDの使い分け
ファミリー共有用とプライベート用で、別々のApple IDを作成することが可能です。
ファミリー共有には普段使いのアプリを登録し、プライベートなアプリは別のアカウントでダウンロードするという具合です。
この場合、同じiPhoneで2つのApple IDを切り替えて使用することになります。
ただし、使い分けるたびにログインし直す必要があるため、結構な手間を感じる人が多いかもしれません。
セカンドデバイスの活用
この方法を応用して、古いiPhoneやiPadをセカンドデバイスとして活用し、プライベートなアプリはサブアカウントにダウンロードする方法もあります。
この場合、デバイスごとに完全に別のApple IDを使用することができ、より確実なプライバシー保護が可能でしょう。
ただし、追加のデバイスが必要となるため、不要な端末が余っていない場合はコストがかかる点には注意が必要です。
ファミリー共有のメリットを活かす
プライバシーを守りながら、ファミリー共有の便利な機能を活用する方法について考えていきましょう。
実は、上手に使えばとても有益な機能なんです。
共有設定の最適化
位置情報を共有しておけば、たとえば子供が時間になっても帰ってこないときなども安心ですね。
特に習い事や学校への行き帰りを把握するためには、おすすめの設定です。
たとえば、位置情報の共有はONにしておき、購入アイテムの共有はOFFにしておくという方法もあります。
これならば、購入したアプリを知られることなく、位置情報のみをファミリー間で活用することができますね。
個人的には、ファミリー共有自体を解除する方法よりも、せっかくのiPhoneなのでこのような独自機能を使いこなすこともおすすめです。
トラブル発生時の対処法
設定を行っても予期せぬ問題が発生することがあります。
そんな時の対処方法について、具体的に解説していきましょう。
誤って共有した場合の対処
アプリを誤ってファミリー共有してしまった場合は、すぐに非表示設定を行うことができます。
App Storeの購入履歴から該当のアプリを見つけ、非表示をONにすることで、即座に見えなくなります。
ちなみにこれらの設定は簡単に元に戻すこともできますので、安心してくださいね。
設定が反映されない場合の解決策
設定を変更しても反映されない場合は、まずiPhoneのサインアウト/サインインを試してみましょう。
また、iCloudの同期が完了していない可能性もあるため、Wi-Fi環境での待機をお勧めします。
特に、ファミリー設定が正しく反映されるのには時間がかかる場合もあります。
ファミリー共有の設定を変更した場合、設定変更が有効になるまでに最大30分かかることがあります。
(引用元:Appleサポート)
共有解除または新しい共有設定がすぐに反映されない場合は、少し時間を置いて確認してみることをおすすめします。
ファミリー共有はプライバシーと利便性のバランスが大事
iPhoneのファミリー共有は、適切に設定することで、プライバシーを守りながら便利な機能を活用することができます。
アプリの購入履歴は、非表示にすることが可能です。
また、複数のApple IDを使い分けることで、より確実なプライバシー保護を実現することもできます。
重要なのは、自分のニーズに合わせて適切な設定を選択することです。
音楽や映画の共有、iCloudストレージの共有など、便利な機能は積極的に活用しながら、プライベートな情報はしっかりと管理する。
このバランスを保つことで、より快適なiPhoneライフを楽しむことができるはずです。
関連情報
⇒ドコモiPhone14(Plus/Pro/Max)発売日・予約方法!価格・予約確認方法も解説
⇒楽天モバイルiPhone14(Plus/Pro/ProMax)発売日・価格は?予約方法・予約確認方法も解説