スマートフォンの普及により、テキストメッセージだけでなく、写真や動画も簡単にやり取りできる時代になりましたね。
Apple製品同士ならばiMessageを使うという手もありますが、Androidユーザーとの間でマルチメディアを送受信する場合は、MMS(Multimedia Messaging Service)機能が必要になってきます。
普段は気にせず使っていても、いざメッセージを送るときiPhoneの画面に「MMSを有効にしてください」というエラーが出ると、困ってしまいますよね。
そこで今回は、このMMS機能とは何なのか、設定方法や使い方をわかりやすく解説していきたいと思います。
関連情報
目次
MMSとは何か?基本を理解しよう
そもそも、MMSについて詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
まずは、MMSの基本的な概念について詳しく説明していきます。
MMSの定義と特徴
MMSは、Multimedia Messaging Serviceの略称で、画像や動画、音声などのマルチメディアデータを送受信できるメッセージングサービスです。
通常のSMSが最大全角70文字までしか送信できないのに対し、MMSではキャリアによりますが最大1MB程度のデータを送信できます。
MMSを使ってメッセージのやり取りをするには、キャリアメールを所持している必要があり、なおかつドコモのメールアドレスはMMS機能に非対応です。
カラフルな絵文字を使ったメールや写真などを添付することもできるiPhone・スマートフォン・タブレット・ケータイ用のメールです。他社ケータイやPC宛にも送信可能です。
(引用元:ワイモバイル公式)
MMSはキャリアを問わず利用できる標準規格で、異なる携帯電話会社のユーザー間でも利用可能ですが、ソフトバンク系やau系のメールアドレスを持っている人に限られるということです。
Gmailなどのフリーメールはこの機能を使うことができません。
MMSとiMessageの違い
iPhoneユーザーにとってなじみ深いiMessageは、Appleが提供する独自のメッセージングサービスです。
iMessageは暗号化された安全な通信が可能で、さらに高画質な写真や動画を送信できる利点があります。
しかし、AndroidユーザーとのやりとりではiMessageが使えないため、その代替としてMMSが重要な役割を果たしています。
MMS設定のエラーが出るケース
MMS設定のエラーメッセージが表示される場合をケースバイケースで見ていきましょう。
以下のような場合に、MMS設定のエラーが出やすい傾向があります。
MMS設定なしでメールアドレス宛にメッセージを送る
MMS設定を有効にせずに、メールアドレス宛にメッセージを送信しようとすると、必ずエラーが表示されます。
この場合は、後述する設定手順に従ってMMSを有効にする必要があります。
設定画面で「MMS」オプションをオンにし、正しいメールアドレスを登録することで解決できます。
なお、MMSはキャリアメールのアドレスでのみ利用可能で、Gmailなどのフリーメール宛にはそもそも使用できません。
Wi-Fi接続中なのにMMSを送る
MMSはモバイルデータ通信を使用する機能のため、Wi-Fiのみの接続では利用できません。
エラーが出た場合は、モバイルデータ通信が有効になっているか確認してみてください。
Wi-Fi接続中でもモバイルデータ通信に切り替えることで、正常に送信できるようになる場合があります。
MMS設定でメールアドレスを入力していない
MMSを使用するには、必ずキャリアメールアドレスの登録が必要です。
iPhoneの設定画面でMMSを有効にしても、メールアドレスが未登録だとエラーが発生します。
「設定」→「アプリ」→「メッセージ」からメールアドレスを正しく入力しましょう。
メールアドレスの入力時は、特に@マークの前後のスペースや余分な文字がないか、一言一句よく確認してください。
MMS非対応の通信事業者である
一部の通信事業者(MVNOなど)では、そもそもMMSに対応していない場合があります。
iPhone で「テキストメッセージで送信」またはグループメッセージを有効にするオプションが表示されない場合、ご契約先の通信事業者がその機能に対応していない可能性があります。
(引用元:Appleサポート)
さらにMVNOでなくても、ドコモのメールアドレスではMMSが使用できません。
この場合は、代替手段としてLINEやメッセンジャーアプリなど、他のコミュニケーションツールの使用を検討する必要があります。
なお、MMSが使えない場合でも、通常のSMSテキストメッセージは問題なく送受信できます。
MMS機能を有効にするための準備
MMSを利用するためには、いくつかの準備が必要です。
ここでは、事前準備について解説していきます。
モバイルデータ通信の確認
MMSを利用するには、まずモバイルデータ通信が正常に機能している必要があります。
iPhoneの「設定」アプリから「モバイルデータ通信」を開き、通信が有効になっているか確認しましょう。
MMSは仕様上、大容量のデータをやり取りすることは無いでしょうが、通信速度は4G以上を推奨します。
具体的なMMS設定手順
それでは実際の設定手順に入っていきましょう。
設定自体は全く難しくないので、安心して作業してみてくださいね。
iPhoneの設定画面での操作方法
まず、iPhoneのホーム画面から「設定」から「アプリ」を開き、下方向にスクロールして「メッセージ」を探します。
この画面では、メッセージに関する様々な設定項目が表示されていますが、注目するのは「MMS」というオプションです。
このトグルスイッチをオンにして、該当のメールアドレスを入力することで、MMSの送受信が可能になります。
設定画面や名称はiOS更新などにより、定期的にアップデートされることがありますが、基本的な場所は変わりません。
ただし、MMSを使えない通信事業者で契約している場合は、そもそもこの項目は表示されません。
MMS関連の詳細設定
MMSを有効にしただけでなく、「メッセージ」設定内の「送信/受信」オプションも確認しましょう。
ここでは、送信時の画質設定や、自動ダウンロードの有無などが設定できます。
iPhone は必要に応じて写真やビデオの添付ファイルを圧縮できます。フルサイズの画像を送信しようとすると問題が起きる場合は、以下の手順に従って、解像度の低い画像を手動で送信することができます。
(引用元:Appleサポート)
たとえば、容量が大きいデータのやりとりは通信事業者の許可しているファイルサイズに引っかかる可能性があるため、低解像度モードを設定しておくといった工夫も可能です。
これにより、普段のやり取りでは不要なデータ通信量を抑えることができますよ。
MMS機能を有効にするのは簡単
iPhoneでのMMS機能の設定自体は簡単なので、初心者の方でも簡単に行うことができます。
MMSという聞き慣れない言葉が出てくると驚くかもしれませんが、本記事で解説した手順に従えば、Androidユーザーとのスムーズなマルチメディア共有が可能になるでしょう。
特に重要なのは、設定の有効化とメールアドレスの登録をしっかり行い、データサイズや通信環境に注意を払うことです。
本記事を参考に、ぜひMMS機能を活用してみてくださいね。
関連情報
⇒iPhoneは当日購入できる?予約なしで買う方法【ドコモ・au・ソフトバンク】