App Storeでのアプリ購入やアプリ内課金の支払い方法として、クレジットカードやギフトカードを使用する方法が一般的ですね。
しかし、「クレジットカードを持っていない」「利用限度額が気になる」という方も多いのではないでしょうか。
各携帯キャリアでは、アプリ内課金を月々の携帯電話料金と合算して支払える「キャリア決済」というサービスを提供しています。
今回は、この便利な支払い方法について詳しく解説していきます。
関連情報
目次
キャリア決済の基本的な仕組み
キャリア決済について、その仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。
意外と知られていない便利な機能がたくさんありますよ。
キャリア決済の定義と特徴
キャリア決済は、携帯電話会社が提供する決済サービスで、App Storeでの購入金額を携帯電話料金と一緒に支払うことができるシステムです。
通信事業者が対応している場合は、App StoreやiTunes Storeでの購入代金などをキャリア決済で(携帯電話料金とまとめて)支払うことができます。
(引用元:Appleサポート)
この仕組みは、各キャリアが独自に開発した決済プラットフォームを基盤としています。
支払いは翌月の携帯電話料金に合算される形で請求されますから、通常のクレジットカード決済とは異なります。
実際に利用してみると、その手軽さに驚くはずです。
利用可能な金額と制限
キャリア決済の利用限度額は、契約内容や年齢などによって異なります。
例えば、NTTドコモの場合、ユーザーは最大で月額10万円まで利用可能ですが、年齢が19歳までの場合は最大でも1万円までしか利用できません。
au(KDDI)やソフトバンクも同様に、利用実績に応じて限度額が設定される仕組みを採用しています。
そのため、ユーザーが支払える額は一律ではない点に注意が必要です。
各キャリアの対応状況
現在、日本の主要キャリアではほぼ全てでキャリア決済が利用可能です。
ここでは、各キャリアの具体的なサービス内容について解説します。
大手3社の対応状況
NTTドコモは「コンテンツ決済」、au(KDDI)は「au かんたん決済」、ソフトバンクは「ソフトバンクまとめて支払い」というサービス名で提供しています。
各社とも、App Storeでの購入に対応しており、アプリ内課金やサブスクリプション支払いにも利用できます。
設定方法や利用条件は各社で若干異なりますが、基本的な機能は同じです。
最近では、Y!mobileなどのサービスでも利用可能になってきていますが、MVNOでは対応していないことも多いんです。
格安SIMの対応状況
先述のとおり、格安SIMの場合はMVNOによって対応状況が異なります。
大手MVNOでは、独自の決済サービスを提供しているケースもあります。
ただし、利用限度額や年齢制限は大手キャリアと比べて違う設定になっていることが多いです。
キャリア決済を使いたい方は、通信事業者選びも大切な要素になってくるでしょう。
キャリア決済の設定方法
それでは、実際のキャリア決済の設定方法について説明していきましょう。
各キャリアで若干の違いはありますが、基本的な流れは共通しています。
Apple IDでの設定手順
iPhoneの「設定」アプリから「Apple ID」→「支払いとお届け先」を開き、「お支払い方法を追加」を選択します。
ここで「キャリア決済」という項目が表示されるので、これを選択して画面の指示に従って進めていきます。
この際、キャリアの契約者情報やセキュリティコードの入力が必要になる場合がありますが、手元に契約書類を用意しておくと安心です。
特に初回設定時は、本人確認のため、携帯電話番号宛にSMSが送信される場合もあります。
支払い時の注意点
キャリア決済を利用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
ここでは、実際の利用経験から得られた知見を共有させていただきます。
利用限度額の管理
キャリア決済は便利である一方、使いすぎには注意が必要です。
学生時代
課金のシステムがよくわかっていなかった時にいっぱいガチャが引ける!と気づかずに重課金...
その請求は全てキャリア決済になっていたため携帯代を支払ってくれていた親に...
数十万使っていたためとてつもなく怒られた...— 柘榴@通知不良/直接DMおk (@ykt_93) April 3, 2022
毎月の携帯電話料金と合算されるため、支払総額が予想以上に大きくなる可能性があります。
特に、サブスクリプション型のアプリを複数契約している場合は、月々の合計額をしっかりと把握しておくことが重要です。
私の場合、スプレッドシートで毎月の利用額を家計簿につけて管理していますが、これは予想外の出費を防ぐのに役立っています。
請求タイミングの把握
アプリ内課金の金額は、携帯電話料金に合算されます。
ただし、キャリアによって締め日や請求日が異なるため、実際の引き落とし時期を確認しておく必要があります。
例えば、タイミングによっては購入した翌月ではなく、翌々月の請求となることもあります。
また、一部のサブスクリプションサービスでは、更新日にも注意が必要です。
トラブル時の対応方法
キャリア決済利用中にトラブルが発生した場合の対処方法について、具体的に説明していきます。
誤購入時の対応
App Storeでの購入は、Face IDやパスワードによる認証が必要ですが、誤って購入してしまう可能性もあります。
特に、キャリア決済は手軽で簡単なので、思ったよりも課金してしまう可能性もあるでしょう。
その場合、購入から48時間以内であれば、App Storeのサポートページから返金を申請することができます。
App Store、iTunes Store、Apple Books、その他の Apple サービスで購入した一部のアイテムは返金の対象となる場合があります。返金手続きは Web ブラウザからできます (どのデバイス上でもできます)。
(引用元:Appleサポート)
申請の承認には24~48時間かかることがありますが、どうしても困ったときには使ってみてください。
セキュリティ対策
キャリア決済を安全に利用するために、Face IDやパスコードを必ず設定しましょう。
また、アプリ内課金の承認には必ずパスワードを要求するよう設定することをお勧めします。
キャリア決済を使うときには、周囲に人がいない箇所、たとえば満員電車の中などは避けることをおすすめします。
便利なキャリア決済を賢く使おう
iPhoneのアプリ内課金を携帯料金と一緒に支払えるキャリア決済は、クレジットカードを持っていない方や、カード利用を控えたい方にとって、非常に便利なオプションです。
各キャリアで利用条件や限度額は異なりますが、基本的な設定手順は簡単で、一度設定してしまえば手軽に利用できます。
ただし、月々の利用額の管理やセキュリティ設定には十分な注意が必要です。
私自身、キャリア決済を利用していますが、その便利さを実感する一方で、計画的な利用の重要性も強く感じています。
特に若い世代の方々には、支払い方法の選択肢の一つとして、ぜひよく検討していただきたいサービスだと思います。
関連情報
⇒iPhoneは当日購入できる?予約なしで買う方法【ドコモ・au・ソフトバンク】